タイトル 「大学院に進学する意味」
筆 者  冨山陽平
所 属  個人特訓教室OB
掲 載  未掲載

東京工業大学大学院 社会理工学研究科 修士1年 冨山 陽平
yohey@kun.ne.jp

目次:
1. はじめに
2. 大学院の構成と種類
3. 修士課程に進む上での就職におけるご利益と障害
4. 私にとっての大学院
5. おわりに

1. はじめに
 近年、大学受験の段階でも大学院という言葉が踊っているようである。たしかに、以前に比べれば、身近でかつ入りやすくなってきた。しかし、実際にどういったものであるかというのを理解している人はまだまだ少ないのではないであろうか。また、よくいわれる疑問で、「2年余分にいって価値あるのか?就職が遅くなるだけじゃないのか?」といったものがある。そういった、未知の部分、疑問を多少なりとも解くためにぜひ、本エッセイを読んでいただきたい。

2. 大学院の構成と種類
 大学院は、修士課程2年と博士課程3年から構成される。まず、修士課程2年を修了した上で、博士課程に進学する。しかし、社会一般でいわれている大学院卒業というのは、修士課程2年間を卒業することである。ゆえに、以下、大学院という表現を用いる場合は、修士課程のことを示すと考えていただきたい。 では、大学院にはどのような種類のものがあるのだろうか?まず、大枠として2つに分けられる。大学の学部の上位レベルとして存在するもの(以下Aタイプとする)と、学部とは一切関係なくまったく独立したもの(以下Bタイプとする)との2つである。この2種の大学院には、それぞれメリット、デメリットがあるといわれている。Aタイプは、大学含めて6年間同じフィールドで詰めて勉強することができるので、ある1つのフィールドにおいて突き詰めることが可能であるが、知識の幅が狭いといわれている。Bタイプは、大学におけるバックグラウンドとはちがう大学院に進む傾向が強いので、まったく別のバックグラウンドを使った新しい考えを創出するといった思考が強いとされているが、知識の深さがあまりないといわれている。 大雑把ではあるが、大学院はこういった形で分けることができる。

3. 修士課程に進む上での就職におけるご利益と障害
 率直に言ってしまえば、ご利益は、学習背景の密度であり、障害は年齢である。近年、大学生の学力低下が叫ばれているなかで、現在、大学院に進んでいる学生というのは、企業側にとって学力低下を補っているで「あろう」という点で非常に魅力的であるそうだ。企業よっては、大学院卒者しか採らないというところもある。しかし、逆に年齢というネックも付きまとう。企業側が嫌うといわれているのは、男性では2浪(留)している人であり、女性に関しては、現役でも大学院に進学している学生は好かれないとされている。もちろん、一般論である。
 裏を返せば、年齢という障害が前提にあるので、如何に学習背景があるのかというのをアピールする必要があるともいわれている。それを踏まえても、大学院生の就職というのはある程度有利であり、大学院でやるべきことをやっていれば、優遇面も強いといわれている。とはいうものの、私もこれから就職活動を進める身。詳しくはわからない。また機会があるようならば、そのことについて、この場をお借りしてお話するのもよろしいかと思っている。

4. 私にとっての大学院
 大学院で何を学ぶかというのは一言で語れるものではないので、私のことについて、お話したい。私は、いわゆるBタイプの大学院に進学している。大学時代は、情報科学というものを学び、今は経営工学について学んでいる。なぜこういう選択をしたかというと、これからの世の中で、情報科学(わかりやすくいえばIT)の知識は、徐々にあたりまえと化し、それに+αするものが必要だと考えたからである。それが私にとって、経営工学という概念であった。さらに、文理融合型の大学院というのものに非常に魅力を感じたので、現在の大学院に進学したのである。ちなみに、文理融合型というのは、1つの専攻(大学でいう学部のこと)の中に、文系よりの研究室と理系よりの研究室があり、その両者を活かすようなカリキュラムが組まれているような大学院である。

5. おわりに
 あまり詳しくお話できなかったが、大枠は掴んでいただけたのではないだろうか?最後に一言つけくわえさせていただければ、「進学して損はない」ということである。しかし、大学院選びというものは大学以上に入念に行っていただきたい。2年しかない上に、先に直結してしまうからである。 このエッセイを通じて、大学院というものが多少なりとも魅力的に映っていただければ、幸いである。最後に、参考までに私の進学している大学院にURLを紹介して、本エッセイを閉じたいと思う。
 東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻
   http://www.valdes.titech.ac.jp/WelcomeJ.html
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