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            個人特訓教室 メールマガジン

           「 Person to Person 」   

No.011  2002.4.4 ためになる教育マガジン
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入学進級おめでとう!          magazine@tokkun.net

《目 次》
●教育コラム・・・・・・・・・・・・・・「数学を教える立場から」鮓谷喜也
●合格体験記・・・・・・・・・・・・・・・・後輩に贈る2つの合格体験記
●今月のおすすめ・「若者はなぜ『繋がり』たがるのか」武田徹(著) 逢坂喜郎
●ショートユーモア・・・・・・・・・・・・・・・・「日本のGDPは…」
●特別対談パート4・・・・・当塾代表・光岡誠司VS代ゼミ講師・設楽雅司
●図書券プレゼントコーナー
●データの杜
●『代々木校:平成の寺子屋』などのお知らせ

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◆あいさつ◆

 いよいよ新学期です。完全週休二日が始まった学校の先生がう〜らやましぃ、
などとは言っておられません。ひたすら前向きに、前向きに!それでは、新年
度号第一弾、鮓谷(スシタニ)先生が“算数、数学のとらえ方”について語り、
ゆとり教育にとどめを刺します。Here we go!

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◆教育コラム◆ 『数学を教える立場から』鮓谷喜也

今春「ゆとり教育」が始まります。それにともなう学力低下の問題点は、こ
れまで、専門家に限らず広く一般のご父兄からも指摘されてきました。結局、
当局は予想以上の反対の声に、苦し紛れの言い訳に終始し、その対応策は戸惑
う現場に任せっきりにしたまま見切り発進する事態となりました。中でもとり
わけ算数、数学についての問題点が取り沙汰されていますが、実施が決まって
しまった以上、その是非はさておき、ではどのように数学を勉強するのか、ま
た、させるのかを記したいと思います。

 数学を勉強する上で必要不可欠であるものは何よりも計算力です。ここで言
う計算力とは小学校で学ぶ四則計算だけではなく、高校の数学、理系における
自然科学、文系でも経済学、統計学などを学ぶ上で必要な計算力まで全て含ま
れます。また、解法手順を覚えることも計算力の一部です。

これらの計算力を養うために最も効果的な手法は、“計算は手に覚えさせ
る”と言うように、“反復練習”です。そして当然のことながら、時間をかけず
して充分な問題量をこなすことはできませんので、かなりの家庭学習が必要に
なってきます。学校で授業時間が減らされてしまう今春以降はなおさらです。
“詰め込みでなく考える力を育む”ことは重要ですが、九九を持ち出すまでも
なく、詰め込まなくてはいけないことがどのレベルにおいても、まず存在して
いるのです。

 数学が分からない、難しいという生徒のほとんどは途中から分からなくなる
というよりも始めから手が出せないのです。それでも繰り返し計算練習させる
ことにより計算問題は確実に点になるという自信が生まれ、この取っ掛かりの
自信こそがとても大切なのです。なぜなら数学が楽しくなるというのはまさに
この“できる”という自信からしか生まれないものだからです。数学を教える
者が、その生徒がたとえ将来、高度な数学を勉強しないとしても、このような
手順を体験させてやることが何より重要だと考えます。

 授業の中で生徒によく話す事があります。“君たちはどんな道具があって、
それをどのように使うかを今勉強しているんだ。早くそれを覚えて何を作り上
げるかを考えよう。”そして、その一番有用な道具がすなわち計算力であり、道
具の存在や使い方を知らせず、それが身についているかどうか確認もせず「自
由に創造しなさい」「いろいろ考えてみなさい」というのは教師たちの怠慢であ
り無責任ではないでしょうか?

◎なるほど。確かに、最近IT関連の豊富な人材で注目を集めるインドでは九
九どころか19×19を丸暗記、バラモンはなんと99×99(ホントか?)インドネ
シアでは12×12らしいですよ。がんばれニッポン!

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◆後輩に贈る合格体験記◆ 

生徒たちに合格体験記を依頼すると、彼らはいじらしくも気を使ってくれて、
塾の宣伝をしてくれます。とってもうれしいのですが、今回は“塾のことはい
いから後輩が読んで役立つものを書いてくれ”と頼みました。
      
 〜中央大学文学部合格〜  MK君
受験を控えた1月、実を言うと半ば諦めていた。凹みに凹み、この時期が一
番つらく感じた。でも、この一番つらい時期になってようやく辿り着いた考え
がある。ダメならダメで、ダメなりに今の自分ができる範囲で、やるべきこと
をしよう。
最後の1ヶ月はこの考えで生きていたと言ってもいいかもしれない。こんな
簡単なことでも改めて自分の中で考えなければならないほど、僕は弱かった。 
今まで嫌になるほど聞いた今の日本の入試の批判。でも、今の入試に何も得る
ものが無いと僕は思わない。確かに単に問題を解くための技術なんて無意味だ。
でも、その穴を埋めてお釣りが来るほどの意味はあると思う。僕は自分がどん
なに弱い人間かを知っている。だからこそ、受験を通して手に入れた「精神的
な強さ」の意味を大きく感じることが出来たのだと思う。

 〜桐蔭学園中等教育学校合格〜  高橋健太郎君
12月くらいから徐々に受験におわれ始めた。けれどもお母さんが言っている
だけで、僕自身は、「まだまだ2ヶ月あるのだから別にあせらなくてもいいじ
ゃん」と理由をつけ、いつもどおりの時間で勉強をしていた。
 しかし時がたつのは非常に早く、気づいたときには1月のなかば、クラスの
人たちも3時間〜4時間、中には5時間したという人もいて、さすがに僕もあ
せりはじめていた。そこで勉強する時間を2時間から3時間にふやして集中し
てするようになった。(試験の)5日前ぐらいには理科と社会を4時間やった。
来年中等教育学校を受ける人たちは、11月頃から徐々に理科や社会を少しず
つやるようにしたほうがいいと思います。直前にやると、あまり頭に入りませ
ん。

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◆今月のおすすめ◆

初登場、今月は代々木教室の逢坂先生です。大阪(おおさか)出身の逢坂(お
おさか)先生、ほな、どうぞ!

『若者はなぜ「繋がり」たがるのか』武田徹(著):PHP研究所 
逢坂喜郎
 「最近の若者は…!」というお叱りは、古代エジプトのピラミッドにも書き
記された歴史の古いものだそうです。とはいえ昨今は、新成人たちの「愚行」
から携帯電話のマナーに至るまで、若者に対する時代の風当たりはかなり強い
ものがあります。

 本書は、著者が若者文化について『日経トレンディ』、『読売新聞』、そして『女
性セブン』など様々なメディアに寄稿した記事の「寄せ集め」の形をとってい
ます。従って内容も「宇多田ヒカル」から「ユニクロ」まで多彩なものとなっ
ており、現代若者文化を取り上げたものとしては読み応え満載です。一つ難を
言えば、文体に統一性がないため読みづらくもあるのですが。

 さて若者文化を語るときには、個人の感受性や自分の世代との比較がモノを
言うのですが、感情論に走ってしまうと建設的な議論を逸してしまうおそれが
あります。これが若者文化論の難しさですが、またその難しさが魅力でもある
のです。一方、社会学をバックボーンにした著者の分析は、単純な若者批判を
超えた、時代への警鐘と新しい世代への信頼を導き出しています。

例えば、若者でにぎわうフリーマーケット会場では、「要らなくなったもの」
が売られ(従って使用価値が交換され)るため、ひとたびマーケットが終了す
ると、売れ残ってしまったものは一瞬にして「商品」から「ごみ」へと姿を変
え、会場にそれを捨てていく心無い人がいるそうです。しかし、手作りの品を
並べ露天商のようなことをしている若者もおり、そこでは作り手と客とのコミ
ュニケーションがあり、「創造性を共有する」形で売買が成立しているというの
です。若者たちがモノを売ること一つとっても、そこには消費社会の行き詰ま
りと新たな可能性が見えるというわけです。
 若者は時代を映す鏡のようなものなのでしょう。本書は若者文化論でありな
がら、より大きな時代状況を読み解くカギになるのかもしれません。

◎“目からうろこ”の分析です。“ケータイ”で繋がることが若者文化のキーワ
ードなのでしょうか?是非お読みになって逢坂先生にメール下さいね。
y.ohsaka@tokkun.net
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◆ショートユーモア◆

今月は、制作費ゼロですが当塾史上に輝く超大作。15年以上たった今でも語り
継がれています。もちろん“実話”です。

『日本のGDPはアメリカに次いで2位』
暗記は“超”が付くほど苦手な近藤君(仮名)。社会は大嫌い。その近藤君も中
3、2学期期末テスト前日。嫌いなどとは言っておられません。時間はすでに
夜9時過ぎ。教室に一人だけ残って特訓が始まります。
先生「とにかく時間が無いからしょうがない、先生の言うとおりそのまんま覚
えるんだぞ!」
近藤「うん」
先生「まずGDPから」
近藤「ジー、ディー、ピィー???」
先生「いいんだ!NHKみたいなもんだ。日本のGDPは“アメリカに次いで2
位”これを繰り返せ」 
近藤「アメリカに次いで2位、アメリカに次いで2位、アメリカに次いで…」
メモをとりながら、お経のように唱えます。
先生「OK!次」
休む間もなく近藤君は片っ端から先生に言われた通りに覚えます。何とかテス
ト範囲が終わったころ、時間はすでに夜11時半をまわってしまいました。
先生「よ〜し、これで終わり!ふぅ。じゃあちょっと最後に。えーっと日本の
GDPは?」
近藤「アメリカに次いで2位!」うれしそう。
先生「オッケー、完璧だ!やればできるじゃん。大丈夫だな?」
大きくうなずく近藤君。先生も満足そうに、知識ゼロから大きく成長した我
が教え子に笑顔を返し、教科書を閉じた。ボンと両手を机の上につき、いすか
ら立ち上がりながら、
先生「よし、これでなんとかなるだろ、じゃあぁ〜GDP1位は?」
 安堵感とともに何気なしに尋ねたその質問だったが…

近藤「えっ、先生、それ、やったっけ?」声がひっくり返っている。
 近藤君、目が点。
それを聞いた先生も、目が点。「えっ?」と言ったきり、中腰のまんま。“それ、
やっ?たっ?け?” ???
二人の時間が止まった。何かの間違いだろうと、先生はもう一度いすに腰をお
ろし、頭をクラクラさせながらも、身を乗り出しながら、力をこめて
先生「いいか、近藤、よ〜〜〜く聞けよ、にっぽんのGDPは?」 
近藤「アメリカに次いで2位」
先生「もう一回!」
近藤「アメリカに次いで2位」間違いない。確かに言っている。
先生「うん、そうだろ。で1位は?」
...沈黙...

近藤「せぇんせぇ、ほら、やっぱ、それやってないよぉ」

◎Unbelievable!!!
s.mitsuoka@tokkun.net
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◆特別対談パート4:〜教える〜◆

好評シリーズ第4弾、当塾代表の光岡誠司先生と代ゼミの大御所、設楽雅司
先生との対談です。いよいよ話題は教育の本質論へ。どうぞ。
 
◎生徒の努力を引き出し、教師を超えさせる◎
光岡「それでは教育に携わる人間として、話がやや大きくなりますが、何を一
番大切にしておられますか?」
設楽「そうですねぇ、教える人間のやりがいというのは、生徒が一生懸命頑張
ってその結果が出る、それを手助けすることだと考えています。生徒が目的を
持って塾なり予備校なりに来た。その意を汲んで教師も頑張る。ハードなタス
クをかけるわけですから、それは生徒にとっても辛く苦しいでしょう。でもそ
れを乗り越え、結果が出た時、その喜びは何物にも変えがたいはずです」

光岡 「教育は何も勉強じゃなくてもできる、という本質論はそこにありますね。
スポーツや芸を学ぶことを通してでも、人間形成をする過程で、あることに対
する目的とか計画、実行、努力、挫折や成功、自信からやがて自立という要素
がそこに含まれるわけですね」
設楽「おっしゃる通りです。通知表が一つ上がった。偏差値が2上がった。そ
れはそれでいいことなんですが、その生徒の人生にとって、若い時代に、頑張
って努力すれば結果になるんだ!という意識を持ってもらうことのほうが、実
は通知表の点数なんかよりも何倍も重要なことだと思いますよ」

光岡「教える人は自分より優れた人物を生み出すことに集中すればいいと思う
んです。青は藍より出でて藍より青しと言うように…。自分を超えさせるため
には、まず自分の持っているものをすべて効率よく伝える技術が何より必要で
す。また超えさせたあとは自分で考えさせるということも習慣付けておかなけ
ればならない訳です。教育者としては」
設楽「確かにその通りです。いつの日か子供というのは自立して自分で食って
いかなきゃならんわけだから。自分だけじゃなく家族を養わなきゃならん人間
も必要ですしね、、」

光岡「それこそ大組織や国を引っ張っていく人材も必要で…」
設楽「そうです。だからこそ学問を通じて我々が子供に伝えなければならない
ことは、とても大きいんです。勉強の動機付けが難しい時代ですが、逆にそれ
が、教育、学問の本質を考える機会になれば良いと思います。子供があらゆる
面で自分以上に成長することはどの親も必ず望んでいるはずですし、教師はそ
れを全力で実行する」

光岡「そうですね。教師も親も子供が自分を超えたら、あとは子供が一人で前
進できるように導く必要がある。単に“詰め込みではだめだ”という意見の人
たちはその辺りのことをもっと主張すべきですよね。高橋尚子がいつまでも小
出監督より足が遅いままだったらシャレにもならないじゃないかと(笑)。」
設楽「(笑)トルシエの方が中田より上手い、とか?(笑)」

光岡「そうです、そうです。とってもまずい事態ですよねぇ(笑)。もう20年
ほど前、アメリカ史上初めて、子の世代が親の世代を知識面で超えられなくな
ると警告し、教育改革を猛烈に始めましたよね」
設楽「日本も今のままでは必ずそうなりますよ。知識でも、経済面でも親を抜
けない世代が出てきてしまう」
光岡「そうなんです。それを避けるには、子供が自分で知識を身に付けるしか
ないんですから、そう仕向けることが教育の本質だと思うんです。詰め込みは
ダメで“ゆとり”なんて言い出すから訳がわからず、本質的な議論に到達しな
いんですよ」
設楽「なるほど、そうですね」

◎いかがでしたか?やっぱり最後はゆとり批判になってしまいますね。
magazine@tokkun.net
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◆図書券プレゼント◆

 毎回抽選で千円分の図書券を5名の方にお送りします。今月のキーワードは
“ユトリニトドメ”です。
メールアドレスと共にキーワードを入力していただければ応募の形になり
ます。では http://tokkun.net のプレゼントコーナーへ進んで下さい。その
際ほんの一行でもメルマガの感想などもついでに書いていただけると、とって
もうれしいんです。 締め切りは4月末日まで。 尚、当選者にはメールでお伝
えします。
また会員専用ページには、
 goukaku
で、入る事が出来ます。必ず小文字で入力して下さい。
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◆データの杜◆

=4月からの新指導要領実施時における中3理科、数学の年間授業数=
(OECD+日本のデータ)

日本         158時間
ドイツ        226時間
イギリス       228時間
オーストラリア   251時間
フランス       259時間
アメリカ       295時間
オーストリア    390時間

良いんでしょうか、これで?インドはどうなんでしょう、気になります。
magazine@tokkun.net
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◆お知らせ◆

 『代々木校:平成の寺子屋』が開講します。休みになる土曜日の午前中を利用
し、主に小学生を対象として基礎学力の徹底を図ります。学校がなくても規則
正しい学習習慣を付けること、充分な演習問題をこなしていくことを実践しま
す。詳しくは代々木校0120-153-045へお問い合わせ下さい。

 『ホームページ』さらにパワーアップしています。会員専用ページに“goukaku”
と小文字で入力していただければ、あったあったプリクラ掲示板。画像付です。
お腹の底から笑って下さい。みなさまも面白そうなものを投稿して下さい(エ
ログロは勘弁して下さいね)。
リンクも教養分野を追加しました。どのサイトもおもしろいものばかりです。
ご一緒に勉強しましょう。

 掲示板の数も増えました。“投稿はやった事がないんで…”としり込みされる方
が多いようですが、他人の誹謗中傷以外なら何でも結構なんです。もちろんペ
ンネームで結構ですから是非一度書き込みお願いします。受験関連の他「英語
達人養成」「本を読もうVIVA読書」「映画、ビデオ、音楽大好き」などなど盛
りだくさんです。劇でも歌舞伎でもなんでもOKです。
http://tokkun.net
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◆編集後記◆

 暖かくなりました。公立校では、いよいよ新学習指導要領下での新年度が始
まりました。今となっては“ゆとり教育が将来に禍根を残した”などと言われ
ないように祈るばかりです。
 さて生徒のみなさん、新しいクラスの仲間、先生はどうでしょう?新入学の
みんな、クラブは決まりましたか?新しい教科書にノート、張り切っている今
の気持ちをずっと失わずにいれば、あなたは間違いなくすばらしい一年を過ご
せるのです。スタートが肝心です。目一杯勉強しましょう!
また一学期はいろいろな行事が目白押しです。行事にも全力で取り組んで下
さい。あっ、ただし塾は休まないようにね。
magazine@tokkun.net
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