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個人特訓教室 メールマガジン
「 Person to Person 」
No.18  2002.11.7 ためになる教育マガジン

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http://tokkun.net
magazine@tokkun.net
《目 次》
●教育コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・『山梨大学の挑戦』伊藤義巳
●教科の窓・・・・・・・・・・・・・・・『感覚にだまされないで』鮓谷喜也
●ショートユーモア
●図書券プレゼントコーナー
●緊急特集・・・・・・・・・・『ゆとり教育:父母アンケート(父母のご意見)』
●お知らせ・・・・・・・・・・・冬期講習・ホームページに新コーナー完成!

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◆ごあいさつ◆

いよいよ11月、霜月になります。美しい紅葉とこの寒さは我々に、ひしひし
と季節の移ろいを感じさせます。特に今年、教育界は激動の年で、ますます変
化の速度を速めています。今月はその中でも最も厳しい競争にさらされている
大学について、代々木校、伊藤先生のコラムからスタートです。
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◆教育コラム◆       
        
  『山梨大学の挑戦』         伊藤義巳
このところ“改革”と称し、ほとんどすべての大学で様々な制度変更がなさ
れています。しかしながらその本質は、少子化にともなう経営危機を乗り越え
るため、学生集めを第一の目的とした生き残り策としか思えないものが多くあ
ります。

ここ数年、成人式での若者の暴走ぶりが報じられていますが、大学のキャン
パスでも事情は同様です。講義の最中に携帯電話の着信音がなる、飲食をする、
私語が絶えない、平気で遅刻をするといった学生が多く目立ち、最高学府とし
ての学びの場とは程遠い状況を実に多くの教授たちが嘆いています。

そんな中、山梨大学工学部が学部内の改革として約1年前、早期退学勧告制
度を導入しました。この制度は“学業不振者に対して退学を勧告する”という
非常に厳しいものです。学生への安易な迎合のような人気取り的制度変更が目
立つ中、山梨大学の大胆さは際立っていました。

ただし、この制度の目的は単に邪魔者を追い出すというのではありません。
退学しても1年以上社会に出てから、再び勉強を望む者に対しては何年後であ
っても無試験で再入学でき、在学中に取得した単位も認めるというのです。同
時に学部定員を100名ほども減らして少数精鋭を標榜し、一方で大学院の社会
人の受け入れ体制を準備する。つまり、学生が現役であれ社会人であれ、学習
は本人の意志に基づき行われる、大学をそういう高等教育本来の場に戻そうと
いう意図なのです。

実際に山梨大学がこの制度を施行してから、学内の書籍の売上、図書館の利
用者、授業の出席率も向上し座席も前列から埋まっていくという状況だそうで
す。学生たちの評価も非常に肯定的だと聞きます。一方、教授側には、学生に
退学を勧告できるだけの内容の濃い講義を行なうことと、学生の学力を上げる
という責務が大きく問われることになるのです。学生側と教授側が、それぞれ
の目的と役割を認識し、緊張感の中で有益な講義が成立していく仕組みを作り
上げたわけです。

更に社会人教育の推進も一つの大きな改革の中心です。工学部で学ぶ4年間
の知識だけでは耐久年数が短く、到底現代の目まぐるしい技術革新には対応し
きれないという現実があります。社会人となった後も常に最先端の知識と技術
が必要になってきており、それに応じた環境作りも大学は考えています。社会
人学生の受け入れ、産学共同の技術開発も盛んに行なわれているようです。

改革といえば何か目新しいことを制度に付け足すことを考えがちですが、山
梨大学の場合は、逆に教育の原点に戻って制度を組み替えたといえそうです。
当たり前のことを始めたに過ぎません。小・中・高校、さらには我々学習塾な
どの教育機関であれば、学ぶ場としての理想は本質的には同じであるはずです。
教育現場に必要なものは山梨大学の改革の姿勢に示されていると考えます。

y.itoh@tokkun.net
◎黙っていても生徒が集まってきた有名大学よりも地方の国公立大学の方が危
機感は強いのでしょうか。まだまだ改革は始まったばかりです。今後も注目す
べき事例をご紹介してまいります。
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◆教科の窓◆      

◎好評の教科の窓、今回は初登場、中川校、鮓谷先生の「数学の窓」です。

           『感覚にだまされないで』      鮓谷喜也
よくテレビなどでアナウンサーやタレントさんが「奇跡だ、すっごい偶然!」
などと大声で叫ぶシーンがあるのですが、実は確率を計算してみると「な〜ん
だ奇跡でもなんでもないじゃん」となる結果が出ることが多いのです。
例えば「えっ!私と誕生日が同じ!」なんてなったら何か感激ですよね。

そこで今回は「30人のクラスで誰か一組でも同じ誕生日の生徒がいる確率」
を考えてみます。さあ、どれ位の確率(%)になると思いますか?1年は365
日もあるのですからせいぜい20~30%位ではないかと私も正直思いました。で
は、計算によってその確率を求めます。(理系の諸君は自分でどうぞ)
が、その前に…
仮に自分がその30人クラスに入っていて、他の29人がそれぞればらばらの
誕生日だとすれば、自分がその中の誰か一人と同じ誕生日になる確率はわずか
365分の29、およそ8%。逆にいえば92%の確率で同じ誕生日の人はいないこ
とになりますね。

さて、ここでは計算はそんな簡単にいきません。ちょっと難しいのですが“余
事象”というもので考えます。“Aである確率”を求めるのに“1(100%)か
らAでない確率”を引いて求める方法です。つまり全員の誕生日が違う場合の
確率を求めて1から引くという事になります。

計算結果を言いますと、なんと驚いた事に「30人のクラス内に同じ誕生日の
生徒がいる確率」は0.763つまり76.3%という高い確率になるのです。
ちなみにクラスが20人でも約41%、40人にいたっては約89%になり、クラ
スには同じ誕生日の人がほぼ確実にいるということになるのです。こうなると
同じ誕生日の人を見つけるのは、奇跡どころかいない方がおかしいわけです。

いかがでしょう?素直に信じられますか?同じ誕生日の人がいる確率とい
うと直感的に“自分”と同じ誕生日の人がいる確率を考えてしまうのがこの感
覚と計算結果とのずれになるのです。この場合誕生日は誰と誰でも良く、何月
何日でも良いのですから、高い確率になって当然なのです。

模試で合格確率が20%以下の評価をもらっている人、確率はちょっとした操
作でびっくりするくらい上下しますから、まだまだあきらめちゃダメですよ。
奇跡なんていくらでも起こせるんです。     y.sushitani@tokkun.net

◎おもしろいですねぇ。感覚と数字は随分違うものです。マスコミでもよく使
われる“奇跡”や“%”。数学を勉強してだまされないようにしましょうね。
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◆ショートユーモア◆

◎ご親切にもネタ切れを心配した励ましのメールを頂戴いたしました。ありが
とうございます。がんばりますよ。今月は以前登場した熱く厳しい“片付けの
鬼”山口先生(仮名)です。

子供が出したものを片付けないのは家でも塾でも同じです。山口先生は特に
片付けにはうるさい。自分の子供が4歳と3歳になったばかりの山口先生は、
家でもしょっちゅう「は〜い、これ、きちんと“ナイナイ”しなさいよぉ、こ
っちもちゃんと“ナイナイ”してぇ」と子供に言っています。
普段、塾でも生徒たちには厳しく「こらあ!きちんと片付けろ」とか「おい!
これ、出しっ放しだぞ」などと言っていましたが…

ある日、山口先生が授業をしに自分の机にいくと、一人の生徒がそこにテキ
ストを一冊ほうり出したまま、帰ろうとしているではありませんか!“鬼”の
山口先生が見逃すはずがありません。
 その、自分より背の高い高校生の男子生徒の腕を後ろからぐいっとつかむと、
まるでケンカでも売るかのように「おい!」と乱暴に振り返らせ、出しっ放し
になったテキストをまっすぐ指差し、大きな声で、
   “こらあ!きちんと片付けろ!”
と言うつもりが…

山口先生「こらあ!きちんと“ナイナイ”しろ!」
    ………
生徒 「はっ?…ないない〜?」
山口先生「いやっ…」
s.mitsuoka@tokkun.net

◎またまた大きな声でやっちゃったんですね。困ってましたよ、この時も。
逆に、教室で小学生が我々教師に向かって「ねぇ、お父さん…」なんてびっ
くりさせるようなことを言うこともあります(笑)。かわいいですね。
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◆図書券プレゼント◆

 毎回抽選で千円分の図書券を5名の方にお送りします。今月のキーワードは
“タンジョウビ”です。メールアドレスと共にキーワードを入力していただけ
れば応募の形になります。その折、たった一言でも感想をお書きいただけると
ありがたいのです。ぜひよろしくお願いします。
では http://tokkun.net のプレゼントコーナーへ進んで下さい。締め切り
は11月末日まで。尚、当選者にはメールでお伝えします。
また会員専用ページには、
 goukaku
で、入る事が出来ます。必ず半角小文字で入力し、(enterを押すのではなく)
横にあるOKをクリックして下さいね。
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◆緊急特集◆     ゆとり教育アンケート

◎先月に引き続き皆様から寄せられた声をご紹介いたします。

◆学校の現状は体験学習も多く、公立としては個性的でかつ自由な学校です。
進学の学力を補うには塾に期待し、割り切った考え方の方が良いと思っており
ます。実際のところ本人の学力は別として「勉強のやり方」を教えていただけ
たのは塾のおかげと感謝しております。

◆学校では見てもらえない基礎力の定着。特に個人個人の進度に合わせて、細
やかな指導をお願いしたいです。

◆やる気になれば何でもやるために体力をつけてほしいと思います。大きな人
間になってほしいと思っています。

◆志望校にストレートで合格できる事を期待しています。「例えば計算が得意」
などというのでなく、論理的思考能力を育ててほしい。

◆勉強を楽しいと思えるようになるまで指導していただきたい。そして、中途
半端ではいけないと思えるようにしてほしい。

◆学校の授業で分かるように教えてもらえないというのが実感なので、勉強、
学力については塾で身に付けねばというのが現状です。学校の存在意義は社会
性を培う場と考えていますが、それもクラスの雰囲気が悪く…。進路指導にし
ても学校は頼りにならないと聞いているので、塾には情報提供、ご指導をもっ
ともっと親身にして頂いて少しでも不安を減らしながら高校受験を乗り越えら
れればと思っています。公立中学は質がよくない(思っていたよりも)ので、
高校は私立にしようと考えています。☆ホームページや教室の映像、最近見始
め、興味深く楽しませて頂いています。

◆公立高校の中で、自主性という意味ではいかに本人がしっかり考えていかね
ばならないか、当事者より私ども保護者の方が考えてしまいます。その上に、
五日制になって内容削減で学習内容はますます浅く広くだけになっているよう
に思います。時間的なゆとりはゆっくり土日が過ごせる、日々の疲れがちょっ
ととれる様になったという事が有意義な事だと思います。先日も選択教科の説
明を聞いてきましたが、教科内容の説明だけで、各個人にどれだけ理解させて
教科を選択させているのかと思います。親も子どもの初めての大学受験という
シビアな関門にどのように対処したらよいのか分かりません。是非塾の先生に
は色々と情報、アドバイスをお願いします。

◎アンケートの数値はHPのトップページからご覧いただけます。みなさまご
協力ありがとうございました。           magazine@tokkun.net
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◆お知らせ◆

★その1:今月は娯楽室の内容を一新しました。受験生諸君、くれぐれも“は
まり”過ぎないように、息抜きに使って下さいね。
★その2:HP上に、またまた新コーナーの登場です。こちらも自信のコーナ
ーです。ご覧いただければきっと、みなさん笑いっぱなしでしょう。
お楽しみ下さい。ネタの投稿も大歓迎です。
★その3:冬期講習の受付を開始しております。代々木校と中川校ではそれぞ
れ実施要綱が異なります。お電話やメールなどでお問い合わせ下さ
い。またHP上にも要綱がありますのでご覧下さい。
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◆編集後記◆

日々何となく過ごしていても、松井選手が大リーグ行きを決めたり、北朝鮮の
拉致被害者の方々が帰国されたり、この時間も私たちの歴史は刻々と刻まれて
いますね。教育こそ、もっともその時代を映し出すものですが、新しい教育基
本法ができれば「愛国心」や「男女共同参画社会」などが盛り込まれる可能性
があるようです。
動いていないようで着実に動いているのが世の中です。コラムでも触れたよう
に国立大学さえも時代の変化に対応して厳しい競争を生き抜こうと必死です。

では、果たして「ゆとり教育」とはどのような社会背景から生まれてきたので
しょうか。あまりにも時代錯誤だと猛烈な反対に合いましたが、それでもこの
ままで行くのか、早速来年度、何らかの修正が加わるのか注目です。

とはいっても、生徒のみなさん、今さら『土曜日の休みは無し』なんて言われ
たら大ブーイングだよね?
あっ先生たちも…

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