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☆ ◎◎個人特訓教室メールマガジン臨時増刊号【volume1】◎◎
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☆ ■■■■ 夏休み推薦図書大特集!★お薦め!夏の100冊!■■■■
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☆ ●『本』プレゼント付!●『感想文』コンテスト付!
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☆ No.40 2004.7.20 ためになる教育マガジン
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◆◆◆ ごあいさつ ◆◆◆
こんにちは、いや、暑いですね。われわれもヨーロッパ人のようになが〜い
夏休みを取って、避暑地にでも行ってのんびり過ごせたら…ゆっくり名作を読
んで…な〜んて、やってみたいです。
しか〜し!昔から本を読むのは『馬上、枕上、厠上』と申します。なにも机
上やビーチでなくても、移動中や、寝る前や、トイレの中で…。そして、そん
なところにまで持っていきたくなる本を、当教室自慢の講師陣が推薦します!
おかげさまで昨夏の特集は好評でした。今年はさらにパワーアップ!教育関
連の本を中心にご父兄向けの推薦図書も入れて、ど〜んとキリよく【100冊】
ご紹介します。長くなってしまって恐縮ですが、しばしのお付き合い、お願い
申し上げます(^_-)-☆。
まずは、推薦図書一覧を用意しました。では、小学生向けからスタートです!
■■■■■ 小学生 ■■■■■
★『実験犬シロのねがい』井上夕香著【逢坂先生】
★『バッテリーT〜X』あさのあつこ著【伊藤先生】
★『ズッコケ三人組』那須正幹著【門田先生】
★『ガリレオ工房の科学遊び(PART1.2)』滝川洋二著【光岡先生】
★『少女パレアナ』エレナ=ポーター著、村岡花子訳【逢坂先生】
★『ミラクル』辻仁成著【篠先生】
★『泣いた赤おに』浜田広介著【伊藤先生】
★『ヒルベルという子がいた』ペーター=ヘルトリング著【光岡先生】
★『図解雑学クローン』中原英臣監修【石村先生】
★『のっぽのサラ』パトリシア・マクラクラン著【伊藤先生】
★『冥界伝説・たかむらの井戸』たつみや章作【光岡先生】
★『殿さまの日』星新一著【関根先生】
★『その時歴史が動いた』NHK取材班編【門田先生】
★『NEW WIDE学研の図鑑 星・星座』藤井旭著【田部井先生】
★『合格パズル(1)〜(4)』宮本哲也著【光岡先生】
★『夏の庭』湯本香樹実著【伊藤先生】
■■■■■ 中学生 ■■■■■
★『いちご同盟』三田誠広著【横尾先生】
★『母』三浦綾子著【石村先生】
★『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン著【光岡先生】
★『機長の一万日』田口美貴夫著【鮓谷先生】
★『天国の本屋』松久淳・田中渉著【伊藤先生】
★『ムツゴロウの青春期』畑正憲著【石村先生】
★『博士の愛した数式』小川洋子著【光岡先生】
★『白い犬とワルツを』テリー・ケイ著【伊藤先生】
★『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』ニコラスメイヤー著【関根先生】
★『不良の木』北方謙三著【田上先生】
★『森と海からの贈りもの』ジェーングドール他著【伊藤先生】
★『キッチン』吉本ばなな著【篠先生】
★『いにしえからのラブレター』ryo著【逢坂先生】
★『クラバート』オトフリート・ブロイスラー著【光岡先生】
★『雨鱒の川』川上健一著【伊藤先生】
★『図解雑学 燃料電池』小林光一著【門田先生】
★『はだか』谷川俊太郎著、佐野洋子絵【塚田先生】
★『文章表現の技術』植垣節也著【関根先生】
★『だから、あなたも生きぬいて』大平光代著【逢坂先生】
★『天才の読み方』齋藤孝著【光岡先生】
★『おもしろくても理科』清水義範著、西原理恵子絵【田上先生】
■■■■■ 高校生 ■■■■■
★『蘭学事始』杉田玄白著【徳永先生】
★『文学部唯野教授』筒井康隆著【福原先生】
★『上がれ空き缶衛星』川島レイ著【鮓谷先生】
★『異邦人』カミュ著【伊藤先生】
★『日本語が見えると英語も見える』荒木博之著【光岡先生】
★『エイジ』重松清著【塚田先生】
★『蛇にピアス』金原ひとみ著【新藤先生】
★『ユダヤ人とローマ帝国』大沢武男著【光岡先生】
★『なぜ人はニセ科学を信じるのかTU』マイクル・シャーマー著【田上先生】
★『「量子論」を楽しむ本』佐藤勝彦監修【鮓谷先生】
★『聖断』半藤一利著【光岡先生】
★『死者の奢り・飼育』大江健三郎著【石村先生】
★『オーケンの散歩マン旅マン』大槻ケンヂ著【田上先生】
★『フェルマーの最終定理』サイモン・シン著【伊藤先生】
★『宗教改革とその時代』小泉徹著【逢坂先生】
★『こころ』夏目漱石著【篠先生】
★『心理療法個人授業』南伸坊、河合隼雄著【光岡先生】
★『グレート・ギャツビー』フィツジェラルド著【伊藤先生】
★『海に生くる人々』葉山嘉樹著【石村先生】
★『ぼくは勉強ができない』山田詠美著【塚田先生】
★『だからおまえは落ちるんだ、やれ』吉野敬介著【平井先生】
★『つながりの科学』小田垣孝著【光岡先生】
★『李陵・山月記・弟子・名人伝』中島敦著【石村先生】
■■■■■ 大学・一般 ■■■■■
★『教養としての「死」を考える』鷲田清一著【塚田先生】
★『國弘流 英語の話し方』國弘正雄著【福原先生】
★『羊の門』李佩甫著【光岡先生】
★『変身』フランツ・カフカ著【篠先生】
★『チーズはどこへ消えた』スペンサー・ジョンソン著【田部井先生】
★『光速より速い光』ジョアオ・マゲイジョ著【光岡先生】
★『脳のなかの幽霊』V.S.ラマチャンドラン著【関根先生】
★『匂いの記憶』ライアル・ワトソン著【石村先生】
★『国際政治』高坂正堯著【新藤先生】
★『生きながら火に焼かれて』スアド著【伊藤先生】
★『日の名残り』カズオイシグロ著【光岡先生】
★『カナダ・エスキモー』本多勝一著【石村先生】
★『宣戦布告(上・下)』麻生幾著【伊藤先生】
★『そして日本が勝つ』日下公人著【光岡先生】
★『超英語法』野口悠紀雄著【新藤先生】
★『教養としての大学受験国語』石原千秋著【塚田先生】
★『富の独裁者』エイミー・チュアー著【光岡先生】
★『枯木灘』中上健次著【伊藤先生】
★『ホームメイドスモークを楽しむ』片山三彦著【石村先生】
★『詞人から詩人へ』宮沢和史著【徳永先生】
★『古希の雑考』岸田秀著【光岡先生】
★『五輪書』宮本武蔵著、鎌田茂雄訳【福原先生】
★『コーカサスの金色の雲』プリスターフキン著【逢坂先生】
■■■■■ 保護者・教育関係者 ■■■■■
★『熱血!ジャージ校長奮闘記』鈴木高弘著【光岡先生】
★『夜回り先生』水谷修著【逢坂先生】
★『抗生物質で子供の病気が治せない』寺澤政彦著【佐藤先生】
★『シュタイナー教育の四つの気質』高橋巌著【平井先生】
★『一人の父親は百人の教師に勝る』チェスターフィールド著【光岡先生】
★『子供部屋に入れない親たち』押川剛著【逢坂先生】
★『父の詫び状』向田邦子著【伊藤先生】
★『教育とはなんだ』重松清著【光岡先生】
★『教師学(心の絆をつくる教育)』近藤千恵著【佐藤先生】
★『英語を子どもに教えるな』市川力著【光岡先生】
★『13歳のハローワーク』村上龍著【平井先生】
★『蝿の王』ウィリアム・コールディング著【伊藤先生】
★『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹著【光岡先生】
★『算数のできる子どもを育てる』木幡寛著【門田先生】
★『学校が自由になる日』宮台真司、藤井誠二、内藤朝雄著【光岡先生】
★『教えることの復権』大村はま/苅谷剛彦・夏子共著【逢坂先生】
★『脳と音読』川島隆太・安達忠夫著【伊藤先生】
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■■■■■ 小学生 ■■■■■
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★『実験犬シロのねがい』井上夕香著(ハート出版 1200円)
実験犬というものをご存知でしょうか?捨てられたり虐待を受けたりして引き
取り手のないペットが、新薬の実験のために医学系大学や製薬会社に払い下げ
られて実験動物として使われるというものです。飼い主の無責任な行動は論外
ですが、人間の幸福のためにこのような制度をやむを得ないものとして受け入
れるべきなのかどうか、とても考えさせられます。【逢坂先生】
★『バッテリーT〜X』あさのあつこ著(教育画劇 1470円〜1680円)
(第T巻とU巻は角川文庫 540円 580円にて出版)
ただの野球小説、児童向けの本だろうと、高をくくって読んでみたら、とんで
もない。見事にはまってしまった。主人公の巧は孤高のエースといった風情で
あり、周りと協調することなく、クールにストイックに野球に打ち込む。そん
な巧を取り巻くチームメイト、家族、先生、ライバルたちを通じ、巧の心がど
う変化し、成長していくのか。そして準主役とも言えるキャッチャーの豪。二
人のバッテリーはすれ違い、互いに理解し合おうとしてもどこかもどかしい。
登場する人物は誰も魅力一杯で、間違いなく夢中になるシリーズ。次の第Y巻
が出版される日がとてもとても待ち遠しい。【伊藤先生】
★『ズッコケ三人組』那須正幹著(ポプラ社 630円〜1050円)
行動力抜群のハチベエ、知性派のハカセ、食いしん坊でのんびり屋のモーちゃ
んの小学生3人組が様々な冒険を繰り広げる物語。個性豊かなズッコケ3人組
ですが、読んでいるこちらも楽しくさせてくれる本です。1978年から50冊近
くシリーズ化され、今もなお発刊されているというこの本。わかりやすい表現
が多く、さし絵もたくさん使われているので親しみやすい本です。【門田先生】
★『ガリレオ工房の科学遊び(PART1.2)』滝川洋二著(実教出版998円)
科学を身近に感じてもらおうということで、楽しい実験を紹介した本はたくさ
んありますが、共通した難点は、準備が面倒だということ。本書の70ほどの実
験で用意するものは、例えば、コップと水だけ、紙とせっけんだけ、といった
具合で低学年でもお母さんに手伝ってもらわずにできそうです。マンガで説明
し、大人用に詳しい説明もあります。例えば、コップに水を入れます。はがき
一枚でふたをして手で押えたまま水が出ないようにひっくり返します。そして、
はがきを押えている手をそっとどけると、水は…?【光岡先生】
★『少女パレアナ』エレナ=ポーター著:村岡花子訳(角川書店 540円)
孤児となったパレアナは亡き父から「喜びの遊び」を教わります。どんな苦難
におかれても、必ず幸福の要素を見出し、それに感謝することによって豊かに
暮らしていく、生きる知恵を誠実に実行していきます。唯一の親類である叔母
の頑なな心も解かし、周囲の人たちも優しい気持ちにさせていくパレアナ。そ
んな彼女に大きな試練が訪れます。悲嘆に暮れるパレアナを周囲の人たちが支
える姿には感動させられます。【逢坂先生】
★『ミラクル』辻仁成著(新潮文庫 380円)
「ママ」を知らないアルは、ジャズピアニストの「パパ」といつも旅をしてい
る。きっと「ママ」がどこかにいると信じながら。そんなアルをあたたかく見
守る「パパ」。いったい最後に「ミラクル」奇跡はおこるのだろうか?旅を続け
ながら、絶対に「ママ」に会えると信じてやまないアルの心の純粋さ、アルを
大きな愛で包み込むまわりの大人たちの姿に感動します。忘れてしまいがちな
大切な何かをきっと思い出させてくれる静かな感動のファンタジー。むしろ大
人に読んでもらいたい作品です。【篠先生】
★『泣いた赤おに』浜田広介著(小学館文庫 560円)
小学生の頃、夏休みの課題図書に指定され読んだ本書に、当時私はとても感激
したという記憶が残っていましたが、最近ふとした拍子に本書を見つけました。
本書は文庫であるため、挿絵はありませんが、浜田広介氏の童話が23編収め
られています。そのどれもが気持ちを優しくさせてくれます。読み聞かせても
いいでしょう。きっとお気に入りの話が出てくるはずです。【伊藤先生】
★『ヒルベルという子がいた』ペーター=ヘルトリング著(偕成社 1050円)
ある施設にいるヒルベルという少年の物語です。不遇の環境に生まれ、病気で
しかもかんしゃく持ちのヒルベルが、必死に生きています。ただし、それはま
じめな努力でもなければ、最後に幸せになるわけではないのです。ただ、必死
に生きようとする姿に感動するのみです。河合隼雄氏が巻末に寄せている推薦
の言葉がすべてを語っていて、そちらにも感動しました。【光岡先生】
★『図解雑学クローン』中原英臣監修(ナツメ社 1200円)
最近話題のクローンのことが分かりやすく載っています。これから我々の生活
とますます関わりが深くなっていく遺伝子、それらの仕組みを知っておいて損
はないでしょう。既に薬や食べ物には応用されていますが、遺伝子の持つ大き
な可能性はこれからの私達の生活を大きく変えていくことは間違いありません。
人間が死ななくなったら、DNAで人の全てが判断されるようになったら、良い
か悪いかは別にして、そういう時代もそう遠くは無いのでしょう。【石村先生】
★『のっぽのサラ』パトリシア・マクラクラン著(徳間書店 1365円)
復刊を望む声に応え、新たに出版されました。海で育ったサラが、大草原に住
む一家のもとに、父親の広告をみてやってきます。子供たちは魅力的なサラに
好意を持ち、新しいお母さんになって欲しいと願います。しかし、サラは海が
大好きです。はたしてサラはどうするのか?わかりやすい物語で、イメージや
登場人物の気持ちが、すんなりと思い浮かび上がります。【伊藤先生】
★『冥界伝説・たかむらの井戸』たつみや章作(あかね書房 1260円)
あかね・新読み物シリーズの中から、一番夏らしいものを選びました。夏休み
に高村(たかむら)君は、おばあちゃんちに帰省します。そこで、お化けが出
るから近寄ってはいけないと言われていた井戸に入ってしまい、出会うのが小
野篁(おののたかむら:平安時代のユニークな歌人)の幽霊。同じタカムラと
いう訳です。そこから展開される、お化けと人間の交流。互いの世界の制約を
受けながら頑張る姿に、ほろっとします。【光岡先生】
★『殿さまの日』星新一著(新潮文庫 580円)
江戸時代のとある藩、とある殿様のとある1日を描いた「殿さまの日」、江戸か
ら来た庭師を隠密と誤解する騒動を描いた「江戸から来た男」など12編から
なる時代小説集です。学校がなければ毎日自由なのに、と思っていた中学生の
時に読み、殿様も私たちと同じ事を考えていたのかなと感じたことを思い出し
ました。星新一はショートショートの第一人者で私も大好きな作家の一人です。
今回ご紹介した本以外にもSFや伝記が多数出ています。一回読んだら星ワール
ドにはまること間違いなしです。【関根先生】
★『その時歴史が動いた』NHK取材班編 (KTC中央出版 1680円)
“菅原道真、政治改革にたおれる”“大塩平八郎、決起の時”“田中正造、足尾
鉱毒事件に挑む”など歴史を勉強していて一度は聞いたことのある人物にスポ
ットを当てているこの本。コミックにもDVDにもなっていますので、自分の興
味ある人物・出来事の書かれている本を選んで、あの時こうだったら・・・日本は、
また世界はこうなっていたんだなと考えるのも楽しいものです。【門田先生】
★『NEW WIDE学研の図鑑 星・星座』藤井旭著(学習研究社 2100円)
自分も子供のころに星座の図鑑をよく読みましたが、その最新版という感じで
す。実際の夜空の写真も載っていて、そこから自分で星座を見つける練習もで
きます。自分がきちんと覚えているのは、オリオン座や北斗七星など代表的な
ものだけですが、あらためて星座に詳しくなりたいと思えました。また、私た
ちの銀河についての最新理論も載っていて、天文学を学びたい人にとってため
になります。大人も十分楽しめます。【田部井先生】
★『合格パズル(1)〜(4)』宮本哲也著(東京出版 500円〜630円)
私立中学受験の学習塾を主宰し、脅威の合格率で一流中学に合格させてしまう
算数のカリスマ教師、宮本氏。氏の教育観は『強育論』(ディスカヴァートゥエ
ンティーワン:1470円)に記されています。ご父兄には強育論もお薦めですが、
氏が出している合格パズルシリーズは小学校中学年の訓練にピッタリです。百
マス計算もいいのですが、あくまで計算力強化ですね。面白さという点とじっ
くり考えるという点ではこちらが上です。【光岡先生】
★『夏の庭』湯本香樹実著(新潮文庫 420円)
仲良し小学生三人組が人の死の瞬間を見たいという思いから、近所の一人暮ら
しの老人を観察し始めます。間もなく老人の家に通い始め、お互いの交流が始
まります。老人の過去を知り、何とか手助けしたいという純粋な願いや、老人
との日々の充実した生活などを通じ、少年たちは学び、成長し、様々なこと経
験していきます。しかし、とうとう少年たちが当初願っていたことが起こって
しまいます。少年たちはその時、何を感じ、何を思うのでしょう。【伊藤先生】
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■■■■■ 中学生 ■■■■■
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★『いちご同盟』三田誠広著(集英社文庫 410円)
夏休みを目前に、大好きなピアノと受験勉強の両立に悩む中3の良一が主人公。
生きていくことに疑問を持ち、自殺というものに強い関心を持ち始めた頃、同
級生でありながら、野球部のエースで人気者の徹也と偶然知り合い、彼を通じ
て死を間近に迎えた直美に出会い、やがて魅かれていく・・・、恋愛・友情そして
生死がテーマの物語です。【横尾先生】
★『母』三浦綾子著(角川文庫 483円)
「蟹工船」を書いた小林多喜二の母を描いた作品です。若くして小林家に嫁に
行き、文字を読むことも書くことも出来なかった母が、ひたすらに多喜二とそ
の兄弟を愛した様子を語り、ついには自分の気持ちを文字につづるというお話
です。多喜二はご存知のとおり虐殺され、その書いた作品はプロレタリア文学
という位置付けにありますが、ただひたすら貧しい人を救いたいと願った子供
と彼を愛する母という視点で書かれたこの作品は、文学を身近なものに感じさ
せてくれるでしょう。【石村先生】
★『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン著(早川書房 1700円)
主人公の少年クリストファーは、数学、物理の天才ですが、自閉症で他人との
コミュニケーションがうまくいきません。ある日、近所の犬が殺されてしまい
クリストファーは犯人探しを始めます。犯人捜査を進める過程で、家族の意外
な事実が次々と明らかになり、クリストファーは戸惑い、もがきながら成長し
ていきます。“アルジャーノンに花束を”をしのぐ感動物語と言われていますが、
決して誇大広告ではなく、最後に大感動の涙を誘う名作です。【光岡先生】
★『機長の一万日』田口美貴夫著(講談社 740円)
男の子なら一度はあこがれるパイロットという職業。それがどんなものである
のか、著者が長い経歴の中で体験したことや、ジャンボジェットなどの航空機
を飛行させる苦労話などが書かれてあります。将来どんな職業につきたいか悩
んでいる皆さん、確かにパイロットになるのは大変なことですが、この本を読
んで是非憧れの職業に向けて頑張って欲しいと思います。【鮓谷先生】
★『天国の本屋』松久淳・田中渉著(新潮文庫 500円)
就職もせず、やりたい事もない大学4年生の主人公が、天国にある本屋に、ア
ルバイトをさせられるために突然連れていかれます。釈然としないまま、毎日
が過ぎていきます。なぜ自分が選ばれたのか、天国の本屋がもつ使命は何か、
そして自分がどのように変化していくのか・・・話の展開と、挿話が徐々に見事に
結びついていき、ラストを迎えます。話も挿絵もとても綺麗です。【伊藤先生】
★『ムツゴロウの青春期』畑正憲著(文春文庫 428円)
ムツゴロウさんといえば動物王国のイメージがあまりにも強すぎて、動物好き
のおじさんというイメージが定着していますが、彼の紆余曲折を経た人生を知
れば彼を見る目も変わってくるでしょう。人生に疲れている人必読。青春とは、
純愛とは、勉強とは、そして強く生きるとはどういうことなのかを教えてくれ
ます。他にも「ムツゴロウの少年記」「ムツゴロウの無人島記」などと合わせて
読むとよりムツゴロウさんのことが分かるようになるでしょう。【石村先生】
★『博士の愛した数式』小川洋子著(新潮社 1575円)
記憶が80分しか続かない天才数学者の家に、家政婦として主人公「私」が勤め
ます。彼女に10歳の息子がいると知ると、博士は子供を一人にしてはいけない
から、子供も自分の家に来るように言い張ります。そこから奇妙な、しかし、
美しい物語が始まります。善良な人々が真剣に生きる様子と冷徹な数学(現実)
がストーリーにからみ合い、とても大きな感動を与えてくれる上に、数学に対
する興味も尽きないという、これ以上ない作品。中高生必読!と言いたいよう
な本で、書店員の選ぶ“読んで欲しい本”の1位でもあるそうです。【光岡先生】
★『白い犬とワルツを』テリー・ケイ著(新潮文庫 580円)
妻を無くした老人が悲しみに暮れ、失意の中でも子供の世話にならず、一人で
生きていくことを決意し、淡々と流れていく日々を頑ななまでに一人で過ごす
姿に、この老人の寂しさを感じます。ところがある日、老人にしか見えない白
い犬が現れます。老人にとってその白い犬とは何なのか。中学生の皆さんには、
難しいかもしれませんが、老人になったつもりで、思い切り感情移入し、本書
を読んでみて下さい。そしてその感想を身近な誰かに話してみて下さい。多く
の学校でも推奨されている本書を、私もご紹介します。【伊藤先生】
★『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』ニコラス・メイヤー著、田中融
二訳(扶桑社ミステリー 509円)
世界中で最も有名な探偵シャーロック・ホームズの名前を聞いたことがない人
はいないと思います。読んだことがない人は是非、この夏休みに読んで下さい。
今回はアーサー・コナンドイルが書いた作品(愛好家の間では正典というそう
です)ではなく、数あるパスティシュの中でも私が気に入っている作品をご紹
介します。ホームズはモリアーティー教授との戦いの末、ライヘンバッハの滝
に落ちたことになっていますが、実は…。心理学者フロイトとのやりとり、機
関車での追跡など見所は随所に盛り込まれていますが、私はどんなことがあっ
てもホームズを見捨てないワトソンの暖かさが気に入っています。【関根先生】
★『不良の木』北方謙三著(光文社文庫 540円)
ハードボイルド小説というと、なんだか手を出し難いなぁと感じる人も、映画
を楽しむような感覚で読めてしまう一冊。私立探偵と少年の心温まるを通り越
して心熱くなる戦いと成長を描いた作品です。とにかく読み出したら止まらな
い、一気に駆け抜けて気づくと読み終えて「ふぅ」と熱いため息をついてしま
う。これぞエンターテイメント小説。北方謙三氏の文体を経験したことが無い
人は、この機会に是非衝撃を受けてみてください。【田上先生】
★『森と海からの贈りもの』ジェーングドール、ジャック・T.モイヤー著
(TBSブリタニカ 1890円)
お二人の活動記録と研究成果、そして環境保護のために活動が書かれています。
チンパンジーの生態に驚き、海の生き物の不思議さに惹かれ、ページ途中にあ
る写真も目に焼き付きます。環境、自然保護と開発のバランスをどう保てばい
いのか?そして我々はどれだけ自然を残し、素晴らしさを伝え、行動したらい
いのか?考えずにはいられません。【伊藤先生】
★『キッチン』吉本ばなな著(新潮文庫 420円)
ベストセラー作家吉本ばななの、衝撃的デビュー作。「わたしのこの世で一番好
きな場所は台所だ」からはじまる「少女漫画的な」要素で満たされた、とても
読みやすい作品です。全体的に文体がふんわりとしていて、読んでいるうちに
不思議な感覚に包まれます。主人公をとりまくひとたちの暖かさ、優しさ、そ
して死。自分にかかわる人たちの「死」をまっすぐと静かにみつめる主人公の
視線が、人にはそれぞれの「生まれてから死ぬまでの」人生があって、その「人
生」のすばらしさを語りかけてくれます。【篠先生】
★『いにしえからのラブレター』ryo著(ブルームブックス 1300円)
人を好きになるという気持ちは大昔から歌に詠まれてきました。教科書で学ぶ
万葉集は言い回しが難しく敷居の高いものだと思いがちですが、詠われている
心情は今に通ずるものがあります。本書は、友達以上になれない片想いのせつ
なさや、好きな人と別れてしまったときの悲しみなど、現代風にアレンジした
万葉集を楽しむことの出来る一冊です。【逢坂先生】
★『クラバート』オトフリート・ブロイスラー著(偕成社 1680円)
ヨーロッパの中でもドイツやその周辺に伝わっている民話を著者がアレンジし
たものです。いくつもの児童文学賞を受賞した作品です。ハリーポッターのよ
うな躍動感がないところがまた特徴的で、舞台はひとりの親方のいる製粉所で
す。クラバートはふとしたきっかけでそこに入りますが、12人いる仲間の中か
ら一年に一人ずつ死ななければならない。それを知ったクラバートは、魔法の
修行をし、その不条理と戦います。ラストがカッコいい!【光岡先生】
★『雨鱒の川』川上健一著(集英社文庫 720円)
絵を書くことと、川で魚を獲ることが大好きな少年心平と、幼なじみの小百合
を中心に話は展開します。耳が聞こえない小百合は心平の声だけは通じていま
す。二人の淡い初恋の物語が、大自然の中で、のびのび描かれています。心平
の純粋さ、絵を書くことがたまらなく好きな様子、大人の理不尽な要求に、不
器用に立ち向かう姿など、ときに目頭を熱くしながら二人を応援したくなりま
す。きっと心平の描いた絵(もちろんフィクションであるため不可能ですが)
を見たい、という思いに駆られることでしょう。【伊藤先生】
★『図解雑学 燃料電池』小林光一著(ナツメ社 1470円)
燃料電池とは、水素と酸素を反応させて水と電気を生み出すしくみで、石油な
ど化石燃料の枯渇・地球温暖化の問題・環境問題を解決してくれるとして注目
されています。二酸化炭素を発生させない水素の作り方などもわかりやすく説
明されています。身近なところとして自動車で使われ始めていますが、まだま
だコストが高すぎて普及していません。いつごろ気軽に燃料電池車に乗ること
ができるのでしょうかね。【門田先生】
★『はだか』谷川俊太郎著、佐野洋子絵(筑摩書房 1995円)
小さい頃、自分の腕を吸う癖があった。うっすらとついた歯形と、唾の臭さ。
あの頃は、世界中でただひとり自分だけの癖だと思っていた。友だちに言った
こともないと思う。それは汚いから、恥ずかしいから、ではなく、ただ、「言う」
なんて発想が、なかったのだ――。「こども」の時のことを語れるようになるの
は、「おとな」になった証拠ではないだろうか。【塚田先生】
★『文章表現の技術』植垣節也著(講談社現代新書 672円)
どうしたら作文や小論文を上手に書けますかと質問されることがあります。結
論から言うと上手に書く方法はありません。ハリー・ポッターならば念じるだ
けで思っていることを上手に書けるペンを持っているかも知れませんが、我々
マグルでは魔法は使えません。では無理か、と思った人もいるかもしれません。
しかし、あきらめるのはまだ早いです。練習方法はあります。ご紹介した本の
中には「観察力をつける」、「想像力を伸ばす」、「語彙をふやす」など文章を書
く上では重要な事の説明と練習問題が載せてあります。説明を読むだけではな
く、これは面白そうだと思った問題を解いてみて下さい。何題か解いているう
ちに文章を書くコツがつかめると思います。まずは、自分で書いてみることが
大切ですが、何をどう書けばいいのかと思う人にお勧めです。【関根先生】
★『だから、あなたも生きぬいて』大平光代著(講談社 1400円)
マスコミで一時期盛んに取り上げられた異色の弁護士、大平氏のドキュメンタ
リーです。些細なことから強烈なイジメに遭い転落していった思春期。人間不
信に陥りどこまでも落ちていきながらも誰かに真剣に叱ってもらいたかった、
そんなとき再会したある人物の懸命の説得で立ち直っていく姿は感動的です。
人間の弱さと強さを凄い迫力で伝えます。中学生にお薦めです。【逢坂先生】
★『天才の読み方』齋藤孝著(大和書房 1365円)
天才になりたい、あるいは近付きたい中学生、高校生に読んで欲しい一冊です。
天才を作る要点をわかりやすく、しかも大いなる説得力を持って子供たちや教
育者に語りかけます。本書で取り上げている天才は、ピカソ、宮沢賢治、シャ
ネル、イチローの4人、この4人がどのように作られたかを解剖するのです。
まず共通することは全員『膨大に量をこなす』。やる気さえあれば、自分にもで
きそうなことがたくさん出てきて、ガンガン元気になれます。【光岡先生】
★『おもしろくても理科』清水義範著、西原理恵子絵(講談社文庫 490円)
理科は楽しい、科学は愉快!ということを伝えるべく、著者は日常に溢れる「あ、
そういや これってなんでこうなるんだ?」という素朴な疑問に取り組んでい
きます。世間話の延長線のような著者の文体と、本筋にほとんど関係ない挿絵
(マンガ?)を展開する西原理恵子の術中に嵌ってしまうと、嫌いだった理科
も等身大の知識として浸透してしまう、そんな作品。同シリーズ「もっとおも
しろくても理科」「どうころんでも社会科」もお薦め!苦手科目の印象をガラっ
と変えてしまう一冊では無いでしょうか。【田上先生】
【volume2】に続きます。
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続きです
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■■■■■ 高校生 ■■■■■
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★『蘭学事始』杉田玄白著(岩波文庫 525円)
江戸時代の解剖学翻訳書『解体新書』。この本を完成させるまでの回想録です。
古文ですが読みやすく、非常に面白く読めました。罪人の解剖に立ち会い、こ
れまで学んだ東洋医学と、あまりにもかけ離れていることに愕然とし、前野良
沢、中川淳庵両氏との帰路中に、翻訳をいよいよ決断する場面など
良沢「玄白くん、どう思うかね。今日の腑分けは?」
玄白「なんとも驚きましたよ。やっぱり、実際見ないとだめですねぇ。お恥ず
かしい限りです」
淳庵「おっしゃる通りですな」
良沢・玄白・淳庵「やっぱり、やりますか…翻訳。大変ですけど…。うーむ」
のようなやりとり(架空)が想像できてエキサイティングです。洋学の発展史
としても、勉強的には役立ちます。【徳永先生】
★『文学部唯野教授』筒井康隆著(岩波現代文庫 840円)
学生時代に文学や哲学に興味を持ち色々な入門本を読んだのですが、どうもよ
くわからない。そんな時にこの本に出会いました。主人公である唯野教授によ
る文学批評理論の講義と、大学教授達によるドタバタ劇が同時進行していきま
す。文学批評や哲学の入門書としても読めますし、大学ってどんな所なのか、
興味を持っている方にもお勧めできます。出だしはこんな感じです。「大学の講
義は十二分遅れて始まり十二分早く終わるのが常識とされている」【福原先生】
★『上がれ空き缶衛星』川島レイ著(新潮社)
カンサット(CanSat)というものをご存知でしょうか?カンサットとは350ml
入りの缶ジュースサイズの人工衛星のことで、1998年にスタンフォード大学の
ロバートトィッグス教授が提唱し、日米の大学で開発がはじまりました。日本
からは東大、東工大が参加し、99年にはネバダ州の砂漠で打ち上げが行われま
した。この開発開始から打ち上げまでの1年間を追ったドキュメンタリです。開
発から製作まで学生たちが自分達の手で行い、基礎技術がなく苦労する中で創
意工夫を繰り返す様子が書かれています。大学で何を勉強したいのか分からな
い理系大学受験生に是非読んでもらいたいと思いました。【鮓谷先生】
★『異邦人』カミュ著(新潮文庫 420円)
今なお、鮮明に心に残る私の大切な一冊です。主人公ムルソーはいわゆる世間
の常識から外れた異端児であるのか、死に値するほどの罪を犯したと言えるの
であろうか。それとも世間の常識と呼ばれている方がおかしいのか?独房での
司祭とのやりとりは、読んでいて深く考えさせられ、自分ならどう行動するだ
ろう、何をすべきだろうと思わずにはいられません。今年の夏の太陽は我々に
何をさせるのでしょうか。夏の読書には最適の一冊です。【伊藤先生】
★『日本語が見えると英語も見える』荒木博之著(中公新書 680円)
英語を教える際の基本的心構えを教えてくれた本は何冊もありますが、本書は
その中でも最も強い感銘を与えてくれた一冊で、何度も読み返しました。言葉
が文化であるということはどの教師も異論がないはずですが、ということは日
本で英語を教えるということはすなわち、両方の文化の違いを認識していなけ
れば始まりません。筆者は、日本語および日本文化のキーワードは“自律”な
らぬ『他律』であると喝破します。従って主語がない、受身が多いなどなど…。
英文科や英語教師などを志す人に最適です。【光岡先生】
★『エイジ』重松清著(新潮社 700円)
今日、中学受験に出題されるのは灰谷健次郎ばかりではない。こんな作品が、
実は頻出・要チェック作品。「少年犯罪時代」の「中学生日記」とでも名付けよ
うか。自分たちが「少年」という一般名詞に括られていくのを、敏感に感じ取
りながら生きている、「中学生」のものがたり。制服の改造方法など、細かいと
ころにやや時代錯誤を感じなくもないが、妙にリアル。少なくとも思春期が過
ぎてから読んでほしい一冊。【塚田先生】
★『蛇にピアス』金原ひとみ著(集英社 1260円)
グロテスク、アンダーグラウンド・・・なのにポップ。現代の若者の、「重々し
く複雑な内面と表面的な軽さ」が絶妙に描かれた作品です。ストーリー展開が
面白くてスピード感があるので一気に読めますが、いかんせん私的にはR-15
指定です。小学生は絶対に読まないように!!【新藤先生】
★『ユダヤ人とローマ帝国』大沢武男著(講談社 795円)
ユダヤ人は太古の昔から差別や虐殺を受けてきた人々ですが、一方で飛びぬけ
て優秀な民族とも言われます。世界人口の1%もいないのにノーベル賞の20%
を彼らが受賞しているとか、世界の金融、メディアを支配しているなどという
ことまで語られます。ちょっと考えただけでも、“有名ユダヤ人”は、キリスト、
アインシュタイン、チャップリン、マルクス、フロイト、シャガール、カフカ、
チョムスキー、いくらでもいます。そういうユダヤ人の歴史をローマ帝国時代
を中心にイスラエル建国まで丁寧に教えてくれる良書です。【光岡先生】
★『なぜ人はニセ科学を信じるのかT・U』マイクル・シャーマー著
(ハヤカワ文庫 700円)
歴史上(現代でもなお!)、人類は様々な迷信、偏見、都合の良い考えを支持し
たいがために、科学もどきを武器として用い、またそれによって物事を誤って
判断させられてきました。(例・マイナスイオンって健康に良いんだよねぇ、え、
なぜ?んーイオン・だから?)本著ではそれらの事例をふんだんに挙げつつ、
騙す方と騙される方の心理構造に迫ります。ニセ科学を痛快に糾弾していく中
で、そもそも科学とはどういったものなのか、というのが明確に示されていて、
理系に限らずぜひ一読の価値がある作品だと思います。【田上先生】
★『「量子論」を楽しむ本』佐藤勝彦監修(PHP文庫 本体514円)
相対性理論とともに、現代物理学のもう一つの柱ともいえる「量子論」を一切
の公式を示すことなく、図やイラストを多数使って分かりやすく解説してあり
ます。これまでにいくつかの量子論(図説などと書いてあるものを含めて)の
解説書を読みましたが、この本が初心者には一番分かりやすいものだと思いま
す。最先端物理学の概要を気軽に味わえる入門書です。【鮓谷先生】
★『聖断』半藤一利著(PHP研究所 1785円)
司馬遼太郎氏がどうしても描こうとしなかった昭和史を半藤氏は書き続けます。
本書では昭和天皇と終戦時の総理、鈴木貫太郎を描きます。海軍大将から、連
合艦隊指令長官まで登りつめたあと、引退していた鈴木が侍従長に任命されま
す。そこで“現人神”天皇の苦悩を知り、戦線拡大を防ぐよう努めますが、2.26
事件で銃弾に倒れます。一命は取りとめたものの、完全に歴史の表舞台から姿
を消したのですが、歳70を超え、耳も遠くなり、戦局必敗の情勢になると、何
と総理大臣に担ぎ出されてしまいます。そこからの“老将”鈴木の命がけの活
躍は特に感動を呼び起こします。原爆投下、ロシア参戦のあと8月15日の玉音
放送。涙が出そうになりました。攻玉社の生徒諸君、OBですよ。【光岡先生】
★『死者の奢り・飼育』大江健三郎著(新潮文庫 460円)
難解な大江作品の中でも読みやすく違和感のない作品です。戦争時代の捕虜と
少年の話なのですが、臨場感あふれる生々しい描写に引き込まれます。芥川賞
受賞作品。ちなみに大江健三郎はムツゴロウさんと同じ大学で学生新聞を書い
ており、その文章力に圧倒されたムツゴロウさんは作家になることをためらっ
たと言われています。【石村先生】
★『オーケンの散歩マン旅マン』大槻ケンヂ著(新潮社文庫 438円)
エッセイ集です。「ベナレスで小林旭を聞いた午後」「京都オムライス異種格闘
技戦」などなど彼独特の世界観が広がっていきます。彼の作品を楽しむ時のコ
ツは、「ヘンテコリンだなぁ」と思っても、とにかく一度頭の中を真っ白にして
しまい、読んでいて浮かぶ情景を素直に頭の中で映像化すること!思わずクス
クス笑いが出てしまい、思わぬところでしみじみと考えさせられてしまう、そ
んな作品です。受験で張り詰めた頭のねじを緩めて、彼独特の着眼点、切り口
をだらしなく楽しむのもたまには良いんじゃないでしょうか。【田上先生】
★『フェルマーの最終定理』サイモン・シン著(新潮社 2415円)
17世紀にフェルマーが残した数学界最大の難問に挑む、数学者たちが一生をか
けた、凄まじいまでの取り組みが描かれています。同時に数学の歴史にも触れ
ることが出来、登場する数学者たちも魅力に溢れています。そして難問の完全
証明をめぐる3世紀に渡った壮大なドラマが迎える結末は胸躍る思いで一杯に
なります。数学が好きな方はもちろん、嫌いな方もきっと本書に引き込まれる
ことでしょう。知的好奇心を思い切りくすぐってくれる一冊です。【伊藤先生】
★『宗教改革とその時代』小泉徹著(山川出版社 729円)
近代主権国家や資本主義が台頭する背景に宗教改革があると言われます。とこ
ろがこれまでの学説やとりわけ高等学校の世界史教科書の記述は、旧教=反動、
新教=進歩という枠組みで行われ、公正な歴史的評価を与えられてこなかった
と筆者は批判します。また、プロテスタントは神聖ローマ帝国に「抗議する人」
であっても、主権国家の権力に「抗議する人」ではなかったという指摘にはう
ならされました。世界史を勉強する高校生にお薦めの一冊です。【逢坂先生】
★『こころ』夏目漱石著(新潮文庫 340円)
高校の教科書に載るほど有名な、文豪夏目漱石の代表作の一つ。海外でも広く
読まれている作品です。内容についてはいろいろな解釈があるかと思いますが、
「私」の「先生」に対する思い、「先生」の過去、先生が裏切った「K」や「先
生」自身の死などがわかりやすい文体で描かれています。明治という複雑な時
代に翻弄される人間の苦悩が読み取れます。【篠先生】
★『心理療法個人授業』南伸坊・河合隼雄著(新潮社 1365円)
心理学や心理療法に興味のある高校生が増えていますが、そういう人にぴった
りの一冊です。シリーズもので、南氏が生徒役になってその分野の第一人者に
“個人授業”を受けます。本書では、河合氏が心理学(療法)の歴史や現状な
どを講義しますが、さすが第一人者、素人相手にわかりやすく、深みのある話
をしてくれます。医学に興味のある人には『解剖学個人授業』(講師:養老孟司
氏)や『免疫学個人授業』(講師:多田富夫氏)がありますが、特に後者はスト
レスと病気といった一般的なことがらについても楽しく学べます。【光岡先生】
★『グレート・ギャツビー』フィツジェラルド著(新潮文庫 460円)
アメリカ文学に影響を与えた作品。貧しいが故に、好きな女性に相手にされな
い。上流階級に生まれた人間を憎む主人公のギャツビー。そして女性の気持ち
を自分に向けさせようと、上流階級に成り上がり、連日、上流階級者たちを招
待し、派手なパーティーを繰り広げる。しかし、そうした虚栄は長くは続かな
い。二度三度と読んでも飽きることがなく、文中でギャツビーに語らせる言葉
は意味深い。そしてどこか物悲しさを感じる一冊である。【伊藤先生】
★『海に生くる人々』葉山嘉樹著(岩波文庫 735円)
万寿丸という石炭船に乗る船員たちの物語。船員と船長との対立、怪我をした
ことも忘れられ病院にも連れて行ってもらえないボーイ、資本主義が生み出す
不合理な世界を赤裸々に描き出しています。人間らしさを求めて反逆を企てる
船員の救いようの無さは悲しいかな、今の時代にも通じるところがあるでしょ
う。【石村先生】
★『ぼくは勉強ができない』山田詠美著 (新潮社 420円)
教科書問題で注目をあびた、山田詠美の代表作。「エイジ」はこの本をお手本に
したのでは、と思うのだが、少年物語なんて、どれも似たようなものなのだろ
うか。「エイジ」にくらべるとリアリティは希薄だし、精神主義時代への反抗が
前面に出ているところは結構レトロ。高2生くらいにお勧め。【塚田先生】
★『だからおまえは落ちるんだ、やれ』吉野敬介著(KKロングセラーズ860円)
−暴走族から予備校教師になったオレの爆言− 知っている人も多いだろう、
代ゼミの人気古文講師だ。偏差値25から4か月で86に上がった、70時間寝な
いでぶっ続けに勉強した、眠くなったら手を針で刺しながら…。言葉は粗く挑
発的だ。吉野さんと平井との共通点、みっけ!「君も、やればできるんでしょ
う」とは口が裂けても言わない。以前は言ったこの言葉で、どれくらいの高校
生が、ふわふわした気持ちになって勉強しなかったか。だから、今言うのは「や
らないからできないんだ。やれ!」【平井先生】
★『つながりの科学』小田垣孝著(裳華房 1470円)
パーコレーションという物理の分野をご存知でしょうか。入試の英単語として
は「ろ過」と覚えるのですが、ここでは“つながり”の研究のことです。これ
が非常におもしろく、ここで具体的に説明できなくて残念ですが、物理どころ
か、医療や都市計画、またありとあらゆる統計や社会現象、そして何より世界
規模の“つながり”であるインターネットの分析に役立ちます。新しい学問領
域のため、専門書もまだ少ないのですが、本書はその入門書です。どのように
活用できるのかは『新ネットワーク思考(アルバート=ラズロ・バラバシ著NHK
出版1995円)』に詳しく、驚くべき指摘にあふれています。こちらも本当にお
勧めの一冊で、どちらをご紹介するか最後まで迷いました。【光岡先生】
★『李陵・山月記・弟子・名人伝』中島敦著(角川文庫 500円)
山月記は中学の教科書に出てきますが、この中でも名人伝がお勧めです。物事
を究極に極めると詰まるところ「不射の射」になってしまうその過程の深さと、
それを表面だけで真似する大衆との差。あなたの身の回りにも、何もしていな
いように見えて実はものすごい人がいるかもしれません。「不射の射」の境地を
目指す人、必読。【石村先生】
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ふ〜、ちょっと休憩です。
いやぁ、ここまでごくろうさまです。突然ですが…
腹ごなしにスットコを一つ。じゃまだという人は読み飛ばして下さい。
★☆★はずれすぎ◆☆★
高校生の英語の授業です
先生『はい、ここの答えは?』
生徒『youngです』
先生『(怒)何言ってんだよぉ!助動詞のあとは動詞原形に決まってるだろう!
youngは形容詞!同じ間違えるんでも間違え方が悪すぎる!』
生徒『あっ、なるほど、そうかぁ、“けたはずれ”でしたね。ハハ』
一同『?????』
先生『☆!まとはずれだろ!(激)』
◎はい、こんなことにならないように、読書、読書!
というわけで、スットコは\(゜ロ\)(/ロ゜)/(おいといて)
閑話休題。ここからは大学生以上向けです。どうぞ!
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■■■■ 大学・一般 ■■■■■
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★『教養としての「死」を考える』鷲田清一著(洋泉社 756円)
医者の宣言と共に訪れる死と、簡略化される葬儀。生まれるときも死ぬときも、
身体のプロたる「医療機関」にすっかりお世話になっている。専門化と合理化
の結晶のような現代で、我々は「死」と向き合えるのか。この手のタイトルは、
どうせ出版社が勝手につけたに決まっているが、よく内容を言い当てている。
文字通り、「教養」として「死」を考える本。【塚田先生】
★『國弘流 英語の話し方』國弘正雄著(たちばな出版 1575円)
著者は‘同時通訳の神様’として知られる英語の達人です。氏が掲げる英語上
達法は英文の音読と書き写しを繰り返すことですが、同時に基本文法の重要性
も強調します。最近は「たくさん英語を読んでいればそのうち慣れる」的な無
邪気な文法不要論が目立ちますが、多読が効果を持つためにはその前提として
文法の理解が欠かせないということになります。英語を使いこなせるようにな
れる、というやる気にさせてくれる一冊です。【福原先生】
★『羊の門』李佩甫著(勉誠出版 2520円)
“中国には恋愛小説はない”と聞いていて、途中“お、これは”と思いながら
読みましたが、やはり違いました。“羊の門”とはキリストの言葉だそうですが、
中国のとある村の権力者とその弟子の出世物語です。2段組で500ページほどあ
り、翻訳だけで三年を費やしたという超大作ですが、まだまだ続きが読みたく
なるような作品で、全編中国の香りを感ずるはずです。帯には“中国の前近代
性を告発した話題の書”のように書かれていますが、そんなことよりも中国の
典型的な強者、弱者、人間の素顔が良く描かれている名作です。【光岡先生】
★『変身』フランツ・カフカ著(新潮文庫 340円)
「ある朝目がさめてみると、グレゴール・ザムザは一匹の巨大な虫に変身して
いた」という衝撃的な内容で始まる、不条理文学の先駆となったチェコ出身の
ユダヤ人作家フランツ・カフカの代表作です。強大な虫に変身する前の自分が、
家族や社会とどうかかわっていて、どのような思いを抱いていたのか、虫にな
った理由を哲学的に探っていくととても面白く読める作品です。【篠先生】
★『チーズはどこへ消えた』スペンサー・ジョンソン著(扶桑社 880円)
数年前に流行ったビジネス書です。当時友人に勧められましたが、読む気が起
きず、今回読んでみることにしました。自分はこういうタイプの本は斜めから
見てしまうのですが、読んでみて確かに納得できる部分はありました。要は「変
化に備えて準備しろ」ということだと思います。当然のことだと思いますが、
あらためて言われると感動するものなので、一読の価値はあると思います。リ
ストラの一週間前に上司から渡されそうな本で、怖いです。【田部井先生】
★『光速より速い光』ジョアオ・マゲイジョ著(NHK出版 2300円)
相対性理論が誕生してほぼ百年、ついにアインシュタインに挑む科学者が現れ
ました。著者のジョアオ・マゲイジョ氏です。“光速は変化する”という理論を
用いれば、宇宙の始まりなどが説明できてしまうのだそうです。トンデモ本?
いや、著者は立派な経歴を誇る超一流の科学者です。最先端の宇宙物理学の要
点を紹介するだけでなく、大学や学会、科学専門誌の悪習を実名で告発し、思
い切り“蛮勇”を奮っている一冊です。科学アカデミズムの裏側を非常に面白
く読むことができる上に、ノーベル賞の先取り読書になるかも。【光岡先生】
★『脳のなかの幽霊』V.S.ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー著、
山下篤子訳(角川書店 2000円)
生徒には秘密ですが、学生の頃、理科が大の苦手でした。そんな私でもあまり
の面白さに一晩で読破した本をご紹介します。題名に惹かれ、この本を手にし
ました。この本では腕を切断したにもかかわらず手腕の感覚がある若者、両親
を偽物だと主張する男など様々な症例を挙げ、実験の様子をまるで小説のよう
に描き、脳の不思議を説明してくれます。各章、違う話のため、寝る前の読書
にちょうど良い分量だろうと思いましたが、続きを読みたくなり、結局、徹夜
で読みました。読む時は休みの前日に読むことをお薦めします。【関根先生】
★『匂いの記憶』ライアル・ワトソン著(光文社 1900円)
鼻の奥に「ヤコブソン器官」というものがあることを知っていますか?人間が
進化を遂げるうちに退化したとされる器官ですが、これは人間の感情をつかさ
どる脳に直結していると言われています。匂いは人間の感情を大きく動かすに
も関わらず、嗅覚が重要な位置を占めていないことに疑問を感じた著者の「匂
い論」はなかなか面白いものです。日常にあふれる様々な匂いに動かされる自
分の感情を冷静に見つめてみるよい機会になるかもしれません。【石村先生】
★『国際政治』高坂正堯著(中公新書 860円)
国際政治学的なものの見方、特にリアリストの立場からの見方を学ぶ上で、バ
イブルと言える作品です。「常識の数だけ正義はある」「戦争はおそらく不治の
病であるかもしれない。しかし、われわれはそれを治療するために努力し続け
なくてはならないのである。つまり、われわれは懐疑的にならざるを得ないが、
絶望してはならない。それは医師と外交官と、そして人間の勤めなのである」
かっこいいでしょう?高坂節のオンパレードに酔いしれて下さい。【新藤先生】
★『生きながら火に焼かれて』スアド著(ソニーマガジンズ 1680円)
ヨルダンのある村で今なお行なわれている、恐ろしい掟の犠牲になった筆者の
実話です。女性として、村の慣習を破った筆者は、家の名誉を汚した理由によ
り、義理の兄に焼かれてしまいます。その殺人は名誉の殺人と呼ばれ、厳しく
罪に問われるどころか、賞賛されるのです。前半は女性に対しての信じ難い扱
い、悲惨な姿から、生きたまま焼かれるまでを、後半は女性として、人間とし
ての再生が描かれています。【伊藤先生】
★『日の名残り』カズオイシグロ著(早川epi文庫 756円)
カズオイシグロを、一躍イギリスナンバーワンの作家といわれるまでに押し上
げた作品です。世界を動かすような大物政治家に仕えている、品格のある執事
が主人公です。どこまでも格調高く、荘厳な雰囲気とともに、美しい自然、そ
して何よりも自らの分をわきまえ、誇りを持って仕事をこなす、力強い人々が
描かれます。アメリカ人には書けないのでは、と思わせるような大人の小説で
す。英国最高の文学賞であるブッカー賞を受賞した作品で、本書を読むとフー
リガンとはどこの国のことだろうという気がします。【光岡先生】
★『カナダ・エスキモー』本多勝一著(朝日文庫 504円)
極限の地に住む民族のことを知るならこの本多勝一の本はお勧めです。実際エ
スキモーと一緒に暮らした経験をつづるルポルタージュなので単なる民族論と
は違います。アザラシの内臓に詰めて発酵させた小鳥の食べ方、毛皮での衣服
の作り方、この本を読むことでエスキモーの生活が詳しく分かります。多様な
民族を知るにはまず気候と生活から。厳しい環境で生きる人間の力強さが分か
ります。【石村先生】
★『宣戦布告(上・下)』麻生幾著(講談社 上・下1680円)
北朝鮮の潜水艦が原子力発電所のある、若狭湾に漂着し、工作員が潜入した。
原発を狙われたら?有事法制の整っていない日本の迷走ぶり、危機管理の未熟
さ、あきれる実態に恐ろしい思いがします。誰が日本を守ってくれるのか?た
った十数人の工作員に対して、指揮系統はバラバラ、自衛隊と警察は反目し合
い、政治家、官僚は責任逃れに奔走・・・まさか?という思いを度々感じることで
しょう。日本の有事に関して考えざるを得なくなるはずです。【伊藤先生】
★『そして日本が勝つ』日下公人著(PHPソフトウェアグループ 1575円)
ストレートな題ですが、文化の話です。ポケモンやもののけ姫はミッキーマウ
スをしのぐ人気を博しました。また、つい最近行なわれた韓国の若者の意識調
査では日本が好きな国の1位になっているし、実際、台湾や香港でも日本のア
ニメ、コミック、アイドルは大人気ですが、私はそれが不思議でした。本書は
自動車やハイテク装置などを含めて、日本的と思われるものが、世界に広がっ
ている現象を捉え、一体なぜそうなのかということを、超長期の芸術やその精
神史という観点から読み解いていきます。専門書ではありませんので難解な用
語もなく、非常におもしろい一冊です。【光岡先生】
★『超英語法』野口悠紀雄著(講談社 1575円)
受験生よりは、英語を実用的にしたい学生・社会人の方にお奨めです。リスニ
ングが重要だ(故に英会話学校は必要なし)。専門的・正式・非正式に英語を分
類して自分が必要な分野を磨け。単語のつながりによる発音の変化に慣れよ
など、どこかで聞いた内容が多いですが、英語学習を始める目的と手段を明確
化し、モチベーションを高めるのに役立つと思います。英語学習に使えるイン
ターネットサイトの紹介もありますよ!!【新藤先生】
★『教養としての大学受験国語』石原千秋著 (筑摩書房 903円)
「教養シリーズ」第二弾。これは国語の偏差値を上げるための本ではない。偏
差値を上げてから読む本である。「近代」と「前近代」を扱った、わかりやすい
二項対立の文章から、流行の鷲田清一、上野千鶴子まで、石原先生の細やかで
意地悪な指導で読み解いていく、お勉強本。大まかな解説>過去問での演習>
解答と解説、という構成なので、「国語が得意な高校生」は夏休み用問題集とし
てもどうぞ。【塚田先生】
★『富の独裁者』エイミー・チュアー著(光文社 2415円)
欧米式の民主主義と資本主義経済を世界中に導入するとどうなるか。中国を典
型として、貧富の差が広まるという指摘が繰り返されますが、とてもそんなレ
ベルで済む話ではない。国情によっては、ビンラディンのような人が合法的に
政権を握る可能性だって充分あるし、現実にインドネシアでは華僑が、ルワン
ダではツチ族が、ケニアではインド人がさまざまな形での虐殺を受けています。
その各々の要因分析や惨状を告発した上で、対応策を論じます。筆者自身のお
ばも、豊かな華僑としてフィリピンに住んでいたのですが、フィリピン人の使
用人たちに “復讐だ”と殺されてしまったというのです。【光岡先生】
★『枯木灘』中上健次著(河出文庫 599円)
『岬』『枯木灘』『地の果て至上の時』と続く、秋幸三部作と呼ばれる作品の中
では中核をなすものだと思います。この小説は血の宿命と紀州・熊野を舞台に
土地の因縁をモチーフにした作品で、私に強烈なインパクトを与えてくれまし
た。複雑な血縁関係と過去に縛られた人々の織りなす話の展開に、ゾクゾクし
夢中でページを繰りました。【伊藤先生】
★『ホームメイドスモークを楽しむ』片山三彦著(地球丸 1050円)
家に庭が付いている方、キャンプが好きな方は是非この本を読んでみるといい
でしょう。とてもおいしいスモークのレシピが盛り沢山です。スモークは奥の
深い大人向けの趣味ですが、燻玉やササミのスモークなどはちょっとした道具
さえあれば家庭料理の延長として短時間で作ることが出来ます。私が作って食
べた中では牡蠣のスモークが絶品でした。この夏お試し下さい。【石村先生】
★『詞人から詩人へ』宮沢和史著(河出書房新社 2100円)
本屋さんで、「ししゅうのコーナーってあります?」と尋ねると、案内された棚
には「今日から編むセーター」そのとなりに「はじめてのパッチワーク」が。
心の中で「詩集…なんだけどな…」とつぶやきながら、とりあえず「はじめて
のパッチワーク」を手に取る。こんな経験はありませんでしょうか?紹介の本
は、編者の選んださまざまな詩人の代表的詩が22篇、なんと朗読CD付で収録
されています。今まで実はあまりなじみのなかった詩の世界の入門として、と
ても面白かったです。【徳永先生】
★『古希の雑考』岸田秀著(文藝春秋 1890円)
岸田氏は人間を“本能の壊れた動物”と言い切ります。その定義から生み出さ
れる世界観は史的唯幻論、すなわち、あらゆるものは幻想であるという、一見、
身も蓋もない結論になってしまいますが、実はそこから生み出される実生活の
知恵はとてつもなく大きいのではないか。本書は氏のこれまでの思想の総仕上
げ、70歳にもなったことだからもう一度全部言っておこうというような一冊で
す。読みやすさでは、テーマが絞られていますが『一神教VS多神教』や英訳の
決まった『日本がアメリカを赦す日』がお薦めです。【光岡先生】
★『五輪書』宮本武蔵著 鎌田茂雄訳(講談社学術文庫 903円)
絶対不敗の剣豪・宮本武蔵がその晩年に書き記した、自らの剣術と兵法につい
ての解説書です。「六十余度迄勝負すといへども、一度も其利をうしなはず。」
自らの無敵ぶりをアピールする冒頭のこのフレーズから始まり、一貫して「勝
つため」の方法論を説きます。「勝つため」には「役に立たぬことをせざる事」
とあくまで合理主義的で、実戦の役に立たない他流派を一刀両断に批判する箇
所もあります。人斬りなど無縁の今の時代ですが、一つの道を命がけで極めた
人間だけが持ち得る迫力と説得力を感じ取りました。【福原先生】
★『コーカサスの金色の雲』プリスターフスキン著(群像社 2800円)
舞台は黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス…旧ソ連です。第二次世界大戦の
末期にスターリンによってチェチェン人たちは強制的に村を奪われました。そ
の村に疎開させられた身寄りのない子供たちの姿を描いています。奪われた土
地を取り戻すために立ち上がったチェチェンのゲリラの恐怖に脅えながらも
徐々に連帯して強く生き抜く子供たち。飢えとは何か、民族問題とは何か、平
和とは何かについて深く考えさせられました。旧ソ連に興味のある方にかなり
オススメの一冊です。【逢坂先生】
【volume3】に続きます。
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続きです
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■■■■■ 保護者・教育関係者 ■■■■■
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★『熱血!ジャージ校長奮闘記』鈴木高弘著(小学館 1470円)
著者は生徒の約半分が中退していく、“超指導困難校”足立新田高校を立て直し
ただけでなく、逆に都立トップの人気校にした校長で、本書は着任から退任ま
での生々しい記録です。茶髪云々の小さな問題から、国旗国歌のような政治的
問題まで、実に様々な問題が起こります。入試会場ですでに喫煙をしたり、空
き缶を投げつけたりする生徒、校長を自殺に追いやりかねない一部教員のあか
らさまないやがらせ、学校を嫌悪する近隣住人や保護者、そういう環境です。
自分ならどうするでしょう。鈴木氏はまず、早朝からジャージに着替え、生徒
たちが壊した備品やトイレを修理し、ガムをはがし、落書きを消すことから始
めます。そこから、校長が飽くことなく次々と改革をする姿は圧巻です。“ジャ
ージ”に象徴される“情熱”はもちろん、“知力”がけた違いです。【光岡先生】
★『夜回り先生』水谷修著(サンクチュアリ出版 1470円)
一人の教え子を死なせてしまったことをきっかけに夜の街をゆく「夜回り先生」。
支えてくれる人がいないために夜の街に踏み込んでしまう非行少年たちと真剣
に話をすることを通じて、自らの罪を贖おうと孤独な戦いを続けます。時には
暴力団の事務所にも臆することなく踏み込み、子どもを守るために指一本さえ
ささげた水谷氏。自身の生き方の模索や苦悩の半生も描かれていて、どうして
氏がこのような「夜回り」を続けるのかが次第に明らかになっていきます。過
ちを犯す子どもの弱さを赦し、それを食い物にする大人の犯罪行為を心から憎
む氏の生き様を垣間見る一冊です。【逢坂先生】
★『抗生物質で子供の病気が治せない』寺澤政彦著(リヨン社 1365円)
日本で毎年消費される抗生物質の量はアメリカで消費される全薬品の量より多
いそうです。そして抗生物質を多量に服することによって耐性菌が生まれ本当
に必要なときに薬が効かなくなるケースが増えているようです。熱が出ると、
鼻水が黄色いと、咳が出るとすぐに抗生物質を処方する医者には要注意です。
医者の不道徳や知識不足を非難するだけでなく消費者(患者)側も勉強しなく
てはいけないとつくづく感じました。教育の腐敗が表面化し、食育の必要性が
叫ばれ、さらには薬育・・・あらゆる面に疑いを持って勉強していかないと生
き残れない世の中になってしまったんでしょうか?【佐藤先生】
★『シュタイナー教育の四つの気質』高橋巌著(イザラ書房 1545円)
この仕事をしていると、ほめ方・叱り方が教科指導以上に重要であると感じる
ことがあります。べたほめすると伸びる生徒もいれば、「よくできた」と一言言
うだけの方が効果がある生徒もいます。これを、シュタイナーは、火・風・水・
地という四つの気質で分けて説明します。人には元来四つの気質が一通り備わ
っているが、教育に携わる者は、生徒の一番顕著な気質を理解し、その時々で
どの気質が強くあらわれているのかを把握する必要があると。これができない
と、頭ごなしに叱って子どもの意欲を喪失させ、逆に諭すように叱って効果ゼ
ロ、ということにもなります。親子でもこの気質のあらわれ方が全く違うこと
も多く、また年齢による気質の変化もあり、ご父母のご相談もよく受けます。
シュタイナーは、それぞれの気質の長所と短所を把握した上で、短所が顕著な
時はそのバランスをとるよう接することを提案しています。【平井先生】
★『一人の父親は百人の教師に勝る』チェスターフィールド(三笠書房1500円)
イギリス最大の教養人と呼ばれるチェスターフィールドが今からおよそ300年
前に、息子に書いた手紙が本書で、原題は“Letters To His Son”です。当時
の英国は戦争をせず、大国フランスとの強調だけに気を配り、経済発展だけを
目指していた時期で、日本の現状と酷似しています。父親が成功、失敗を含め
自らの人生を語り、世の中を語り、子が自分を乗り越えるように努力を促すよ
う導く。300年後の今において、その言葉はまったく輝きを失っていないこと
に衝撃を受けます。世界的名著たるゆえんです。【光岡先生】
★『子供部屋に入れない親たち』押川剛著(知恵の森文庫 590円)
「移送サービス」というのはご存知でしょうか?精神障害者を病院に連れて行
くサービスを言います。移送サービスはこれまで患者の意思を顧みず身体を拘
束して強制的に、しかも半ば秘密裏に行われてきたそうです。筆者はこのよう
なやり方を否定し、患者との対話と説得を通じて治療と社会復帰のために活動
してきました。今まで移送してきた患者は700人を超えるそうです。精神障害
者に人間として真剣に接する姿には胸を打たれます。不登校や引きこもりの問
題についても検証したお薦めの一冊です。【逢坂先生】
★『父の詫び状』向田邦子著(文春文庫 500円)
戦争前後の向田氏の家族を描いた随筆です。幼い頃の記憶を頼りに、当時の暮
らし振りや筆者の思いが伝わる、極上のエッセーと呼べるのではないでしょう
か。全く無関係のように思われる話が、最後には各話の題名と見事に結びつき、
ニヤリとしてしまいます。また使われている言葉も、表現も素敵だと思います。
厳格である父親の行動と、それを受け止めている筆者の心持ちが心地よく感じ
られます。【伊藤先生】
★『教育とはなんだ』重松清著(筑摩書房 1600円)
直木賞作家の重松氏が、教育界のそうそうたる顔ぶれ18人の専門家たちに、あ
りとあらゆる問題点を問いただします。大枠の教育論から、各科目の専門家、
学校改革、民間校長、給食、保健室、教師などなどです。重松氏の人柄がうか
がえる優しい口調、書き方ですが、質問そのものは核心を鋭く突きます。わず
か300ページほどに、18人分も収録してありますから、一人分は短いのですが、
エッセンスがぎゅっと詰まっている感じです。登場する専門家の意見から、賛
同できる方の著作をさらに読まれたらいかがでしょう。【光岡先生】
★『教師学(心の絆をつくる教育)』近藤千恵著(親業訓練協会1680円)
「教師学」という題名ですが、発行が親業訓練協会となっているように、大人
が子どもといかに接していくべきか、が主題の本です。「子どもが心を開いて
くれない」など、教師が抱えるストレスに対して、どのように対処すべきか、
具体的事例を挙げて述べられています。ひとりの大人として、子どもに本音を
伝える大切さや、話し方の改善など、とても参考になる一冊です。【佐藤先生】
★『英語を子どもに教えるな』市川力著(中公新書クラレ 798円)
筆者は教育学博士で、アメリカで日本人子女の学習を観察します。これだけ英
語の有用性が喧伝され、親が海外赴任ともなれば、子をバイリンガルにと思う
のは親心です。早いほど良いというのが今や常識みたいになってしまい、それ
を推進する教育機関は、大抵、脳の仕組みに関連付けた早期教育理論を持ち出
します。ところが、筆者は実際にバイリンガルになろうとする失敗例をイヤと
いうほど見せ付けられます。本来の国際教育、国際人とはどういうものかを考
察、多くの専門書を引用し、説得力を持たせます。脳の仕組みについても解説
し、英語早期教育論の宣伝のいかがわしさまで指摘します。【光岡先生】
★『13歳のハローワーク』村上龍著 (幻冬社 2730円)
514。この本で紹介している仕事の数です。「自分に向いた仕事、ぴったりの仕
事を見つけて欲しい」と厚い本で丁寧に紹介しています。中学生から読めるよ
うに、タイトルに「13歳」と書いてあっても、大人が読んでもおもしろい。シ
ェフに養蜂家。音楽に関する仕事だけで35の職業。公務員・漁師・火山学者・
ろうそく職人・気象予報士・ダンサー・スポーツカメラマン・古着屋・バス運
転手・学校教師に予備校講師…。福祉の仕事も細かく紹介されているし、葬儀
屋・経営コンサルタントまで。楽チンしてお給料がいただけるほど、世の中は
甘くない。でも、同じするなら、「自分がやりたい仕事」をしよう。【平井先生】
★『蝿の王』ウィリアム・コールディング著(新潮文庫 630円)
少年等が無人島に漂着し、そこでの生活が描かれるというモチーフは『十五少
年漂流記』が有名なのかもしれない。しかし内容はそれとは全く違い、少年等
の心の奥に住む狂気が集団生活の中で徐々に現れ、大人のいない少年等の当初
夢見た世界は崩壊していく。その過程は読み応えがあり、恐ろしくもある。一
見純粋無垢に思われる少年等の心の奥底には狂気が潜んでいるのか・・・近年の
残酷な少年等の凶悪事件を聞くたびに、ふと思い出してしまう。【伊藤先生】
★『疲れすぎて眠れぬ夜のために』内田樹著(角川書店 1500円)
新しい時代の“幸福論”といったら良いのでしょうか。ご本人は“おじさん”
というタイトルで売っていますが、個人的には“気鋭の思想家現る!”という
くらい期待している学者です。親というものは子どもに“無限の可能性”を夢
見て教育してしまいますが、自分を振り返ってみてもそうそう世の中は理屈通
りには進まず、親も子も苦しむことになる。さてどうするか、そんな視点から
書かれたエッセーですが、家族や若者に対する深い愛情の感じられる一冊で、
多くの方にお読みいただきたいと思います。【光岡先生】
★『算数のできる子どもを育てる』木幡寛著(講談社 660円)
日本の算数教育の問題の一つは、「“同じ単位のつくものでないと足し算できな
い”ということを明確に示していない」ということです。もちろん学習指導要
領の中にもこのような記述はありません。指導していてもこのことでつまずく
子どもは実際多くみられます。本書は特に掛け算に焦点を絞って、掛け算の仕
組みを理解することが、算数力に結びつくとしています。なぜそうなるかを考
え、どのようにして計算していくのかという意識を持たせていくことが、算数
教育では特に大事なのではないかと考えさせられる本です。【門田先生】
★『学校が自由になる日』宮台真司、藤井誠二、内藤朝雄(雲母書房1890円)
宮台氏は行政や教組を激しく非難し、佐藤学、林道義、小林よしのりの各氏を
無教養とののしります。藤井氏は個々の少年犯罪を調べ上げ、そう仕向けてい
る学校を批判します。私は宮台氏が批判する方の著作をいずれも好意的に読ん
でいますので、氏の考えとは異なりますし、本書で提案する各々の教育システ
ムは、抽象的なものにとどまっています。が、それでも、多くの人に本書をぜ
ひ読んでいただきたいのです。彼らの個々の問題に対する調査、分析能力はす
ばらしく、決して後付けの説明ではありませんし、歴史的背景も踏まえており
刺激的です。学校改革のヒントが詰まっている一冊と断言できます。【光岡先
生】
★『教えることの復権』大村はま/苅谷剛彦・夏子共著(ちくま新書756円)
「教師が教えなくなった」という問題は著者の大村氏が既に30年前に指摘して
いた問題なのですが、今でも大きな意味を持っています。例えば総合的な学習
の時間は単元の目標やノウハウがないばかりか、詰め込みや押し付けと履き違
えて「教えること」そのものを否定してしまったというのが氏の指摘です。本
書では「教えなくなった」教師に対する鋭い批判とともに、大村氏の30年にわ
たる教育実践を紹介しながら、「教えること」の意味や大切さ、教師の役割につ
いて述べています。ここ数年は激動の教育界ですが、「教える」という教育の原
点を再確認させてくれる一冊です。【逢坂先生】
★『脳と音読』川島隆太・安達忠夫著(講談社現代新書 735円)
脳を鍛える大人のドリルシリーズでお馴染みの脳科学者川島氏と、文学者であ
り、漢文素読を実践する安達氏の共著です。テーマは音読が脳に及ぼす影響を
科学的に検証するというものです。結論は当初の二人の予想とは違い、振り出
しに戻るかの如くですが、音読に対する効果や、子供が言葉を覚える過程など
が詳しく書かれており、それだけでもとても参考になり、役立つ情報が溢れて
います。幼児、児童がいらっしゃる親御さんは是非ご一読下さい。【伊藤先生】
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◆◆◆◆ お薦め本進呈、特別プレゼント ◆◆◆◆
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★以上100冊です。これはと思うような紹介文がありましたでしょうか?
さて、前回好評だったプレゼント、今回も増刊号でご紹介した本を、抽選で10
名の方にお送りします!上に紹介された100冊の中からご希望の本をご指定下
さい。今回はキーワードを入れていただくのではなく、プレゼントコーナーの
キーワード記入の欄にご希望の書名をご記入下さい。メールアドレスと共に書
名を入力していただくだけで応募になります。
ただし、本によってはこちらで入手しにくいものがありますので、なるべく第
2・3希望の書名まで一緒にご記入いただけるようお願いします。
また、できましたら本増刊号に関する感想などもぜひお書き添え下さい。
では http://tokkun.net/present/present.htm へどうぞ。
今回の締め切りはやや早く『8月15日』です。
当選者にはメールでお伝えします。また会員専用ページには、
goukaku で、入る事が出来ます。必ず半角小文字で入力し、(enterを押す
のではなく)横にあるOKをクリックして下さいね。
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◆◆◆ お薦め本、読書感想文コンテスト ◆◆◆
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★さらに今回は読書感想文を大募集です。通塾生には、全部ではありませんが、
多くの先生方から【貸し出しOK】をいただいていますので、希望の本があれ
ば遠慮なく借りて読み、感想文を書いて下さい。
生徒だけでなく、保護者、あるいは一般の方のご参加も大歓迎です。上に紹介
された本をお読みになった感想を、400字詰め原稿用紙1枚分以上の長さで書
いてお送りください。お一人でいくつ書いていただいても結構です。
生徒は感想文を教室で先生に提出して下さい。また、どなたもメールで送信し
ていただいても構いません。ただし感想文の方は、お名前、住所、電話番号、
メールアドレスを明記して下さい。
感想文メール送信先: magazine@tokkun.net
あるいは、当教室のHP上にある読書掲示板の方に、“応募”と明記して、直接
書き込んでいただいても構いません。
いずれの場合も提出期限は【8月31日】です。
応募作品の中から、当教室の国語担当者を中心に優秀作品を選考し、5名の方
には図書券をプレゼントいたします。選考結果などは9月中旬をめどにメルマ
ガまたはHP上で発表する予定です。たくさんのご応募お待ち申し上げます。
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◆編集後記◆
最後までお付き合いいただきありがとうございました。当然のことながら、こ
こに推薦されていなくても、たくさんおもしろい本はあります。当教室のHP
の“VIVA読書掲示板”にもいろいろな本が紹介されております。ぜひ一度
お立ち寄り下さい。http://tokkun.net/msgbrd/msgbrd.cgi 皆様からも、お気
軽に本をご紹介いただければさいわいです。
さて、いかがでしたでしょうか。
核家族が増え、まわりに知恵のあるお年寄りが減り、学校の授業数は激減、そ
の上テレビ番組は娯楽ばかりで、ゲームがもてはやされると、子供の知的好奇
心を満たしてくれるものとして、ますます本にたよるしかありません。
このメルマガがきっかけになって、テレビやゲームより本のがおもしろい!そ
んなふうに感じられる子供が一人でも増えてくれることを祈っております。
最後に、講習前の繁忙期にもかかわらず、この企画に積極的に協力していただ
いた多くの先生方、ありがとうございました。